葛飾北斎が残した、弟子たちへの指南本をiPhoneアプリで再現

【Art Beat News】アプリ内課金で北斎コレクターを疑似体験

In Art Beat News by Art Beat News 2012-10-22

葛飾北斎(1760-1849)といえば、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。米国『ライフ』誌がミレニアムを記念して作成した、1000〜2000年期の世界に最も大きな影響を与えた100人のリストに唯一日本人として第86位にランクインした人物でもあり、21世紀の今日でも多くのファンに愛され続けている。そんな北斎が描いた、“北斎漫画”を再現する無料のiPhoneアプリ『漫画翁北斎』が登場した。

北斎漫画とは、弟子たちへの指南本として残されたスケッチ画集のこと。このアプリの制作元であり、北斎漫画のコレクターである日本橋の古美術商「浦上蒼穹堂(うらがみそうきゅうどう)」によると、北斎自身のデータバンクとしての性格もおびており、有名な《冨嶽三十六景》の作品中にも、北斎漫画から図柄や構図の原型をもってきたものが見られる。また、北斎漫画自体、当時、庶民から大名まで広く親しまれ、今日で言う大ベストセラーとなったという。

アプリには、世界的な北斎漫画コレクターとして知られる浦上蒼穹堂主人、浦上満氏がみずからの目で選んだ初版本のエッセンスが詰まっている。App Storeでアプリを無料ダウンロードし、アプリ内で有料の画集を購入・追加していくという使い方ができ、浦上氏による漫画の解説文もある。自分が気に入った画集だけを購入していくプロセスは、コレクター気分を疑似体験できそうだ。




「コレクション」タブには、自由に閲覧できる「のぞき見 北斎漫画」がある。そこには、人の動きや動物、植物、風景など10枚の漫画が画集になっている。漫画の中に登場する妖怪を一体ずつ閲覧できる機能もあり、じっくり観察することができる。

「ストア」タブでは、有料の画集をダウンロードすることができる。現在は江戸の人々にとって好奇心の対象であった「幽霊・妖怪・奇獣」、江戸の庶民の日常を描いた「江戸の暮らし」がある。


アプリのiPad対応については、時期は未定ながら発表予定とのこと。タブレットの大画面で北斎漫画を楽しめるのも待ち遠しい。

■関連リンク
iPhoneアプリ『漫画翁北斎』
浦上蒼穹堂

執筆:岡徳之(tadashiku

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