公開日:2014年2月17日

After25—ベルリンと東京をつなぐクリエイティブ・カンファレンスが開催!

【Art Beat News】深夜にUNITでナイトパーティも開催

ベルリンの壁崩壊から今年で25年。
あなたはベルリンにどんな印象を持っているだろうか?
壁の崩壊後、空き地だらけのスペースに目を付けたアーティストたちが続々と諸外国から流れ込み、世界有数のクリエイティブ都市へと成長した。音楽ファンなら誰しもご存知の通り独自の発展を遂げたクラブカルチャーは、アンダーグラウンドのシーンにとどまることなく、いまや都市の重要な観光資源ともなっている。

ベルリン自体は産業のない貧乏な都市として知られているが、本国ドイツはここ数年のヨーロッパ経済危機において抜群の安定感を維持している。近年はスペイン、イタリア、ギリシャ、ポルトガルなど近隣諸国から多くの移民を受け入れ、首都ベルリンは飛び抜けて求心力のある街へと成長を遂げた。

そしていま、ベルリンは「シリコン・アレー」という異名を取るほどに、スタートアップや社会起業家から注目されていることをご存知だろうか。この背景には、クラブカルチャーを経済の原動力として奨励し、インディペンデントなアーティストを支援する土壌がある。近隣のヨーロッパ諸国において、ドイツはアーティスト・ビザがとりわけ取りやすい国と噂されるのもそのひとつ。現在、ベルリンでは若手起業家らのマッチメイキングが盛んに行なわれ、クラブカルチャーを起因としたITベンチャー企業などが多数進出しているのだ。

翻って、かつてのベルリンのように、経済や政治、環境などあらゆる側面において劇的な変化を余儀なくされているここ東京はいかがなものか。「25年後」のベルリンから受け取れるメッセージはまだまだ多分にあるはずだ。風営法などに右往左往させられている場合ではないかもしれない。

こうした背景を受け、カンファレンス&パーティイベント「After25」が3月1日に開催される。
招待&応募申込限定のカンファレンスでは、ベルリンのクラブコミッション理事をはじめ、気鋭のアーティストやアントレプレナーを迎え、彼らの成功事例やケーススタディを紹介。カルチャーとアートが生み出す経済効果や社会参加のあり方、都市の発展について様々な議論が交わされる。

また、注目したいのは深夜にUNITで開催されるナイトパーティだ。
こちらはベルリンのクラブシーンを体感させるべく、ベルリンきっての気鋭なメディアアートやDJパフォーマンスを披露。先日ベルリン開催のメディアアートフェスティバル「Transmediale」でも最高のパフォーマンスを見せたMonolakeがアジア初上陸! レーザーを使用した先鋭的なアートパフォーマンスを見せてくれることだろう。ほかにも、Burnt FriedmanやGuenter Schickertなど、見逃せないラインナップだ。

ベルリンと東京がコネクトする貴重な1日、お見逃しなく!

AFTER25
【カンファレンス】
日時: 2014年3月1日(土) 13:00 〜 19:00
会場: ドイツ文化センター
参加費: 無料(招待枠及び一般応募)
応募開始: 2月5日〜(公式ウェブサイトをご確認ください)
応募締め切り: 2月15日
招待メール通知: 2月20日~22日
出演: Marc Wohlrabe / Native Instruments / Kater Holzig / 斉藤貴弘、他

【パーティ】
日時: 2014年3月1日(土) 23:00 〜 05:00
会場: UNIT
料金: 4,000円
出演: Robert Henke aka Monolake / Burnt Friedman / Guenter Schickert、他

公式ウェブサイト

Text: Arina Tsukada

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