昨年は延べ83万人が来場した、一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト」が4月19日から20日にかけて開催される。
今回で5回目を迎える同イベントの今年のテーマは「動け、カラダ!」。アートを創造するために必要な人間の様々な感覚器官や部位の関わりに主眼が置かれたものであり、また同イベントのアーティスティックディレクター日比野克彦氏の関心事でもある。
このテーマに沿う形で、身体性をテーマに多様なプログラムが展開される。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館で展開する《カラダひとつプロジェクト》は、アーティストの西尾美也氏が古着を再利用して制作する巨大なパッチワークアート作品を展示。作品のまわりでは、様々なアーティストと触れ合うことのできる体感型コンテンツが実施される。
また、ダンサー・振付家の伊藤キム氏監修によるダンスパフォーマンスを取り入れたパレード隊が六本木を行進する。六本木パレード《ふわりたい ながれたい つなぎたい》と名付けられたパレードは、一際目をひく衣装や道具、美術を取り入れて六本木の街を練り歩く。
他にも、六本木の新しい魅力を発見できるアートスポットを街中に点在させたインスタレーション&パフォーマンスや、ワールドカップ開幕を前に盛り上がるサッカーとアートを組み合わせたプロジェクトも行われる。
アートナイト当日は、各美術館やギャラリー、施設で開催されている展覧会の特別プログラムや、開館時間延長、入場料割引、さらに各店舗での様々なサービスなど、工夫が凝らされた夜通し楽しめるプログラムが満載。ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
執筆:岡徳之(Noriyuki Oka Tokyo)