公開日:2014年5月28日

特別展 ガウディ×井上雄彦、世界最大級の和紙に挑む!!

【Art Beat News】日本とスペインの巨匠が時代を超えてコラボレーション

今夏、「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」が開催される。スペインと日本が生んだ鬼才の2人が、時代も国境も超えてコラボレートする超貴重な展覧会。
ガウディ自筆のスケッチや図面、大型の建築模型やガウディがデザインした家具などの資料を公開するとともに、井上雄彦が本展のために約40点を描き下ろし、ガウディの人間像に迫る物語を紡ぎ出すという。

手漉き和紙に挑戦する井上雄彦
手漉き和紙に挑戦する井上雄彦

中でも目玉は、世界最大級の手漉き和紙に井上雄彦が挑む超大作だ。なんとそのサイズは高さ3.3m×幅10.7mにもおよび、過去のギネスブック登録のサイズを大幅に上回る「平成長尺大紙」が使われるという。和紙を制作したのは1500年以上の歴史をもつ「越前和紙」の伝統を継承し続ける福井県越前市の上山製紙所。
井上は自ら越前へと出向き、職人と共に和紙の制作に携わった。「紙の材料や水の力も活用した絵を描きたいと思った」と語る井上は、この巨大なキャンバスに向かってこれから制作を行う予定だ。

井上雄彦 ≪トネット≫ 2013年 ©I.T.Planning
井上雄彦 ≪トネット≫ 2013年 ©I.T.Planning

サグラダ・ファミリアという未だ完成を見ることのない超巨大建築物を構想してしまったほどのガウディを前にしたとき、井上雄彦はいかなる方法で彼の壮大な世界観を表現するのか。早くも完成が待ち通しい。

■概要
名称: 特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-
   Takehiko Inoue Interprets Gaudi’s Universe
会期: 2014年7月12日(土)~9月7日(日)※会期中無休
開館時間: 10時~20時(最終入場19時半)
会場: 森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー 52F)
公式ウェブサイト

Text: Arina Tsukada

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