LVMHグループによる現代アートのための施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の開館式が、フランス・パリで10月20日に執り行われた。同施設はパリ・ブローニュの森のアクリマタシオン庭園の隣に位置し、2014年10月27日(月)にオープンした。同施設はフランスおよび国際的な現代アートの新たな発信地、また、パリの新たなランドマークとしての役割が期待されている。
開館式ではLVMH社長兼CEO ベルナール・アルノーに招かれ、フランス共和国大統領のフランソワ・オランドや、施設の設計を担当したフランク・ゲーリーが列席。そして開館式に続いて行われたセレモニーには、カール・ラガーフェルド、J.M.アンダーソン、ニコラ・ジェスキエール、フィービー・ファイロ、ラフ・シモンズ、リカルド・ティッシなどLVMHグループのデザイナー陣が多数出席した。
同施設のオープニングを祝し、2014年10月から2015年7月まで3つの期間に分けてアーティスティック・プログラムが実施される。期間ごとに、企画展やパーマネントコレクションから一部展示、また数々のイベントが予定されている。2014年10月から12月に開催される第一ステージでは「Voyage of Creation(創造の旅)」というテーマを掲げ、フランク・ゲーリー設計による施設を建築的観点から捉えたエキシビジョンや、クリスチャン・ボルタンスキーなどパーマネントコレクションの一部、施設の建築に関連して特注されたオラファー・エリアソンのコミッションアート作品などが展示される。
2014年12月と2015年7月に開催される残り2つのステージの詳細に関しては、近日中に発表される予定。
フォンダシオン ルイ・ヴィトン公式ウェブサイト – FONDATION LOUIS VUITTON
Text: 玉田光史郎(Koushiro Tamada)