ホテルの客室から日本のアートを発信。パークホテル東京のプロジェクトとは

【Art Beat News】部屋が丸ごと作品に。アート事業「アーティスト・イン・ホテル」を推進中

In Art Beat News by Art Beat News 2014-11-25

アートを体験できるのは、美術館やギャラリーだけとは限らない。先日、Tokyo Art Beatの10周年記念パーティーが開催されたパークホテル東京。パーティーのプログラムのひとつだった「アーティストルーム・ツアー」で体験した人もいるかもしれないが、パークホテル東京は独自のアートプロジェクトを推進しており、客室にアートを取り入れ、ホテルから日本のアートを発信していくという前衛的な取り組みを行っている。

この事業の名称は「アーティスト・イン・ホテル」。アーティスト本人がホテルに滞在し、そこで生まれるインスピレーションを元に、部屋の壁紙に絵を描く、あるいは原画やオブジェを壁に設置するなど、自由に多様な創作活動を行っている。アーティストを一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせるプロジェクト「アーティスト・イン・レジデンス」のホテル版と言える。

現在は「相撲」「和紙の部屋」「龍」「禅」「十二支」「百人一首」「祭り」「妖怪」「竹」「銭湯」の10室が運営中。さらに今後は同様のアーティストルームを年間9室ずつ増設していく予定。2016年には計31部屋をすべてアーティストルームに変え、専用ラウンジを設置し、専門のコンシェルジュを常駐させる。ひとつのフロアー全体をアーティストフロアーに変貌させ、宿泊する外国人に向けてホテルの客室から日本のアートを発信していく。

パークホテル東京では「ART colours」と称し、ホテルの3つの柱である「空間(Atrium)」、「食(Restaurant)」 、「旅(Travel)」(=ART)のそれぞれの場面において、四季を通じて日本的おもてなしを演出し、美意識を刺激する日本のライフスタイルを外国からの観光客に体感してもらうためのアートプロジェクトを実施している。同ホテルは、ドイツ・ベルリンに本社を構える「デザインホテルズ」に東京で初めて加盟し、経済産業省が推進する「クールジャパン」事業のひとつである「CREATIVE TOKYO構想」にも賛同を示している。

既にリピーターもいるというパークホテルの「アーティストルーム」。これから日本を訪れる予定の知人がいる方は、ぜひこの部屋での宿泊を勧めてみてはいかがだろうか。他では味わえない方法で日本のアートを堪能できるはずだ。

パークホテル東京 – 「アーティスト・イン・ホテル」

Text: 玉田光史郎(Koushiro Tamada)

Art Beat News

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