ロエベ主催「International Craft Prize」、アジア初の巡回展開催

11月17日より21_21 DESIGN SIGHTにて。審査員には深澤直人も

In Art Beat News by Art Beat News 2017-11-15

スペインの老舗ブランド、ロエベは11月17日(金)より、「ロエベ・クラフト・プライズ 2017」の大賞受賞者などファイナリスト26名の作品を展示する巡回展「International Craft Prize」を開催する。場所は六本木の東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHT Gallery 3。

ロエべ・クラフト・プライズは、2016年にロエべ財団とロエべのクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが、未来に向け新基準を打ち立てるような創造性と芸術性、そして革新性の高い唯一の存在である才能の発掘を目的として設立されたアワーディングイベント。

本展は、今年4月にスペインで始まり、ロンドン、ニューヨークで開催され、アジアでは今回の東京が初展示となる。

今回の大賞作品はドイツ出身の木工作家、エルンスト・ガンペールの《Tree of Life 2》。家具づくりの内弟子を経て、木材旋盤加工の熟練工となった後、ドイツとイタリアに自らのスタジオをオープンさせたガンペールが作り出したこの作品は、嵐によって根元から折れてしまった樹齢300年を超えるオークから切り出した大きな木のコンテナで、木そのものの形、亀裂、割れ目などからデザインのヒントを得ている。

2017年大賞 エルンスト・ガンペール 《Tree of Life 2》

神代良明 《Structural Blue》

2名の特別賞受賞者のうち1名は、日本のガラス工芸職人、神代良明。作品《Structural Blue》は、ガラス粉末と酸化銅粉末が混ぜ合わされており、焼成工程で溶けたガラスと加熱した鉱物から発生するガスとの独特な相互作用によって生み出された、はかない光沢を持つ。

アステサニアス・パニクア 《Tata Curiata》

もう1名の特別賞受賞者、アステサニアス・パニクアは、メキシコ・ミチョアカン地区の先住民プレペチャ族の末裔。何百本もの小麦繊維の撚糸がまとめて織られ、戦いと火を意味するプレペチャ族の太陽神を作り上げた作品《Tata Curiata》は複雑にデザインされ、知識や技術が世代を超えて伝えられてきたことや、昔からのやり方が途切れることなく守り育てられてきたことを実証している。

本アワーディングイベントでは、プロダクト・デザイナーで日本民藝館館長の深澤直人も審査員を務めた。第2回の応募は6月にスタートし、受賞者は2018年にパリで発表される。

■開催概要
展覧会名:LOEWE「International Craft Prize」
期間:2017年11月17日(金)〜30日(木)
会場:21_21 DESIGN SIGHT Gallery 3
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
http://www.2121designsight.jp/
入場料:無料

執筆:中井千尋 編集:岡徳之(Livit)

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