公開日:2017年12月7日

現代アートの国際展「岡山芸術交流2019」開催決定

アーティスティックディレクターにピエール・ユイグ

岡山県岡山市内中心部で2016年秋に開催された「岡山芸術交流」の次回展が、2019年に「岡山芸術交流2019(Okayama Art Summit 2019)」として開催されることが決定した。
芸術を通じて国境や文化、世代を超えたさまざまな交流が生まれることを目指す芸術祭だ。
「岡山芸術交流2019」では、現在ニューヨークを拠点に活躍するパリ出身のアーティスト、ピエール・ユイグをアーティスティックディレクターに迎える。

ピエール・ユイグ 《Untilled》 Photo:Xin Tahara

2019年9月下旬〜11月上旬に開催予定で、岡山市中心部、岡山城・岡山後楽園周辺エリア内徒歩圏に複数会場(屋外展示含む)が設定され、現代アートの展覧会のみならず、鑑賞やレクチャー、教育機関との提携による各種プログラムが実施される。

ピエール・ユイグ 《Untitiled(Human Mask)》 Photo:Xin Tahara

ユイグは、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど、ジャンルを超えた多彩な作風で知られている。昨年の「岡山芸術交流2016」(フォトレポート:ハードコア現代アートの祭典「岡山芸術交流 2016」を巡る)にも参加し、頭部が蜂の巣で形成された彫刻や仮面をかぶった猿の映像を含む3作品が林原美術館に展示され話題を呼んだアーティストだ。エスパス ルイ・ヴィトン東京でも2016年から2017年に個展を開催している(「Untilled Host」「Part II A Journey That Wasn’t – Creature」)。

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岡山芸術交流実行委員会、総合ディレクターの那須太郎は、「ピエール・ユイグは今、世界からその動向が最も注目されている作家。前回のアーティスティックディレクターのリアム・ギリックとも90年代から数多くの展覧会に一緒に参加しており、現在も深い親交を持つ。2013年ドイツ・カッセルでのドクメンタでは、参加作家でありながら展覧会アドバイザリを兼務。国際展において重要な役割をはたしてきている」とコメント。

展覧会の詳細情報は2019年5月ごろに発表される見通し。「開発(Developement)」をテーマに掲げ開催された前回から、ユイグが何を受け継ぎ、どう新しい視野を加えていくのかが期待される。

■開催概要
名称:岡山芸術交流2019(Okayama Art Summit 2019)
会期:2019年の秋季(9月下旬〜11月下旬)、50日間程度
会場:岡山県岡山市中心部の岡山城・岡山後楽園周辺エリア内
URL:http://www.okayamaartsummit.jp/

執筆:中井千尋 編集:岡徳之(Livit)

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