21_21 DESIGN SIGHT 「写真都市展 − ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち − 」フォトレポート

22世紀まで生きるフォトグラファーたちと、写真の時代を生きたウィリアム・クラインとの共演!

poster for New Planet Photo City - William Klein and Photographers Living in the 22nd Century

「写真都市展 − ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち − 」

六本木、乃木坂エリアにある
21_21 DESIGN SIGHTにて
このイベントは終了しました。 - (2018-02-23 - 2018-06-10)

In Main Article 3 フォトレポート by Xin Tahara 2018-05-11

六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、発明から200年近くになる「写真」にフォーカスした展覧会が開催中だ。写真の時代を生きてきたといえるウィリアム・クラインと、日本やアジアの若手作家との共演になっている。

展覧会は、ジャンルをまたいで都市と人間のイメージを展開するクラインの視点を「cities」「fashion」「montages」「painted contacts」「films」シリーズから紹介するイントロダクションから始まる。

須藤絢乃「幻影 Gespenster」

多国籍な人間の顔をデジタルで合成した新しいセルフポートレートや、実在する行方不明の少女を自ら再現する作品で知られる須藤絢乃。自身の代表的な写真集『幻影』と写真集『面影』からのセレクションを展示する。

西野壮平「Diorama Map」

都市を歩くこと、旅する体験をベースに世界の都市を見つめ、生命が移動することの根源的な意味を探る西野壮平。自身の日々の行為を可視化し、多数の視点から撮影した写真を組み合わせることで、時間や場所が錯綜する架空の視点から見た都市の地図をあぶり出す。細密で力のこもったフォトコラージュだ。

藤原聡志「Scanning #1」

藤原聡志は、都市の細部と路上に潜在する人間の無意識的な熱と力を、スーパーリアリズムを思わせる緻密な映像で表現し、写真画像の秘められた可能性を模索する。「Scanning #1」シリーズが屋外インスタレーションとして展示されている。

水島貴大「Long hug town」

水島貴大は、自身の代表的な写真集『Long hug town』から134点のカラー写真を、壁一面に展示している。夜の東京の路上の狂騒と底知れないエネルギーを全身で写し取る水島の、場所や愛と深く結びついた表現だ。

安田佐智種「みち(未知の地)」

安田佐智種の「みち(未知の地)」のシリーズは、東日本大震災以降、ニューヨークから日本の状況を見つめてきた安田が喪失感と望郷の念に駆られ、日本がどうなってゆくのかを案じ、被災地で足を踏みしめながら制作したという。

ウィリアム・クライン+TAKCOM「ウィリアム・クライン + TAKCOM, 2018」

クラインが捉えたニューヨーク、ローマ、モスクワ、東京、パリの各都市を、映像作家 TAKCOMが万華鏡や空飛ぶ絨毯のように表現する。200点あまりの写真、映画のスティル写真も組み合わせ、ギャラリー1の室内全体を使ったマルチ・プロジェクションの空間が広がっている。

■ 開催概要
21_21 DESIGN SIGHT 企画展「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−」
会期:2018年2月23日(金) 〜 6月10日(日)
入館料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー 1&2
展覧会ディレクター:伊藤俊治
会場構成:中原崇志
グラフィックデザイン:刈谷悠三+角田奈央(neucitora)
参加作家:ウィリアム・クライン、石川直樹+森永泰弘、勝又公仁彦、沈昭良、須藤絢乃、TAKCOM、多和田有希、西野壮平、朴ミナ、藤原聡志、水島貴大、安田佐智種

ウィリアム・クラインの生きてきた時代を、映像、写真、同時代の写真家、そして本展参加の「22世紀の」写真家の、足跡やルーツを名著を通して知る。展覧会の前、そして後に読んでおきたくなる本を紹介。

写真家石川直樹の旅の原点、紀行文学名作の復刊

ソングライン ブルース・チャトウィン 北田絵里子、石川直樹

地球の別視点を写す石川の旅の原点。「パタゴニア」など旅を通奏低音とした紀行文学の名作を多く生んだ作家ブルース・チャトウィンが、オーストラリアの大地で目には見えない道をゆく。写真家石川直樹の写真と解説で復刊。

前衛映画を鮮烈に説いた、映像論の名著40年ぶりの復刊


映像の発見:アヴァンギャルドとドキュメンタリー 松本俊夫

映像論の古典にして今もバイブルとして新たな視点をくれる松本俊夫の名著が40年ぶりに復刊。ウィリアムクラインと同時代、60年代のアヴァンギャルド映画についての映像芸術の可能性と課題を解き明かす、あの熱はなんだったのかを知るために読んでおきたい一冊。

森山大道の60年代からの足跡を、銀塩コンタクトシートで辿る

ラビリンス 森山大道

写真家・森山大道の60年代からのネガを元にした銀塩コンタクトシート300点以上を、森山大道自身が再構築した作品集。押したシャッターの一枚いちまいの連なりが、その思考の道のり、リズムが垣間見える。心と肉体の旅を辿り迷宮(ラビリンス)へと至る。

本展ディレクター、伊藤俊治による「共感の知」を知る対談


共感のレッスン 超情報化社会を生きる 植島啓司、伊藤俊治

かつて対談集『ディスコミュニケーション』を刊行したふたりによる30年後の続編。SNSや過剰な情報に包まれる現代の孤立、またこの時代を生き抜く知恵と身体論を説く。例えば写真や映像という表現は共感か断絶か。コミュニケーションの本質を探る。

言葉を誘発する写真たち。写真家と写真史を対話で解き明かす

挑発する写真史 金村修、タカザワケンジ

都市をとり続ける写真家と、現代写真を読み解く評論家による「写真の正体」に迫る対話。写真と写真家の歴史、そしてこれからのことについて、モダニズム写真から、ドキュメンタリー、芸術としての写真、スナップ写真などを写真家と時代とともに語りつくす。

Xin Tahara

Xin Tahara. 北海道函館市生まれ。Tokyo Art Beat PR・セールス、ソーシャルメディア、ニュースの編集も。都内を中心に自転車でアートスペース巡りが日課。料理と植物も。 ≫ 他の記事

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