公開日:2018年10月6日

「東美アートフェア」が今年も開催決定。102軒による出品作品で「世界が愛した日本美術」を体感

10月12日から14日までの3日間、創立111年の歴史を持つ東京美術倶楽部にて

一流の美術商が一堂に会するアートフェア「東美アートフェア」が2018年10月12日から14日までの3日間、「110年の伝統と信頼」をテーマに創立111年の歴史を持つ東京美術倶楽部にて開催される。

バーナード・リーチ 《染付壷》
バーナード・リーチ 《染付壷》

河井寛次郎 《花手扁壷》
河井寛次郎 《花手扁壷》

今年のフェアは「世界が愛した日本美術」を体感できる場となる。“最後の浮世絵師・明治の広重”と呼ばれ、ニューヨークのメトロポリタンミュージアムにも作品が収蔵されている小林清親の作品『柳原夜雨』や、民藝運動を代表する河井寛次郎の『花手扁壷』やバーナードリーチの壺『染付壷』、明治の工芸として、1900年のパリ万博で大賞を受賞し、”幻のやきもの”といわれた初代宮川香山の作品『春景の図 椿に小禽 高浮彫花瓶 一対』、そのほか毎年出品され人気を博している北大路魯山人の書や陶芸も出品予定となっている。

小林清親 《柳原夜雨》
小林清親 《柳原夜雨》

吉野貴将 《乾漆偶像『わだつみ』》
吉野貴将 《乾漆偶像『わだつみ』》

國司華子 《顔III / 顔IV》
國司華子 《顔III / 顔IV》

ウチダリナ 《last dinner》
ウチダリナ 《last dinner》

1999年より始まった東美アートフェアは、1964年東京オリンピックに合わせて開催された国内アートフェアの先駆け「東美特別展」(3年に一度開催)が派生する形で生まれ、当時から現在まで「日本美術を世界に伝えたい」という思いで続けられてきたアートフェア。各美術商が、古美術、近代美術、現代美術、茶道具、工芸など多岐にわたるジャンルから「今だからこそ注目すべき名品」を出品し、会場には時代や地域を超えたさまざまな美術品が集まる。現代アートや日本のデザインの原点に出会い、作品を通して日本の美術史を振り返ることができるフェアである。

今川教子 《ゆれる》
今川教子 《ゆれる》

三田村自芳 《百合花蒔絵文庫》
三田村自芳 《百合花蒔絵文庫》

■イベント開催概要
名称:2018東美アートフェア(Tobi Art Fair 2018)
会場:東京美術倶楽部 東美ミュージアム
日程:10月12日(金) 11:00〜20:00
   10月13日(土) 11:00〜18:00
   10月14日(日) 11:00〜17:00
公式ウェブサイト:https://toobi.co.jp/artfair2018

■チケット情報
・前売通常券:700円
・図録・茶券セット券:2000円
・3日間チケット引換券:1500円
販売期間 2018年8月17日(金)~10月11日(木)
取り扱いプレイガイド:チケットぴあ(Pコード:769-294)、イープラス
URL:http://eplus.jp/tobi2018/ (PC/モバイル共通)
当日券:一般 1000円、学生(高校生以上) 500円
※いずれも消費税込み
※中学生以下、障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料
※割引・無料には入館の際、学生証・障害者手帳の提示要
※チケットは入場当日に限り有効

執筆:中井千尋 編集:岡徳之

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