公開日:2019年7月5日

「ロエベ ファンデーション クラフトプライズ 2019」の大賞が石塚源太に決定

ファイナリスト29名の作品は東京・草月会館にて7月22日(月)まで展示

ロエベ財団による「ロエベ ファンデーション クラフトプライズ 2019」の受賞者が決定した。今年は2500を超える応募作品の中から1ヶ月以上をかけて29のファイナリストが選出され、深澤直人、ジョナサン・アンダーソン、2018年の大賞受賞者であるジェニファー・リーを含む審査員による審査の結果、漆作家の石塚源太の作品が大賞に選ばれた。また、「クラフト プライズ」の特別賞は高樋一人、ハリー・モーガンが受賞した。

授賞式では大賞が女優の鈴木京香から発表され、石塚源太が銀のトロフィーと賞金5万ユーロを受け取った。石塚源太の大賞作品を含む29名のファイナリストの作品は、東京の草月会館にあるイサム・ノグチの屋内石庭「天国」にて7月22日(月)まで公開されている。

(左から)鈴木京香、石塚源太、ジョナサン・アンダーソン
(左から)鈴木京香、石塚源太、ジョナサン・アンダーソン
Photo: Xin Tahara

石塚源太 《Surface Tactility #11》

今回、大賞を受賞した作品は、石塚源太の《Surface Tactility #11》(2018年)。袋に入ったオレンジというシンプルなモチーフを、 漆塗りの技術によって官能的な立体に仕上げた作品。

ハリー・モーガン 《‘Untitled’ from Dichotomy Series,2018》
ハリー・モーガン 《‘Untitled’ from Dichotomy Series,2018》
Photo: Xin Tahara

展示風景
展示風景
Photo: Xin Tahara

ロエベのクリエイティブディレクターであるジョナサン・アンダーソンは石塚の作品について、「石塚のワークは、クラフトがオープンであり自由であることを証明しました。伝統的な漆テクニックをコンテンポラリーに生まれ変わらせ、新しく彫刻的なクラフトのヴィジョンを表現しています」とコメントしている。

■ロエベ ファンデーション クラフトプライズ 2019 展示概要
会期:2019年6月26日(水) ~ 7月22日(月)(無休)
時間:10:00 ~ 19:00(金曜のみ20時まで)
会場:草月会館(東京赤坂)
入場料:無料
主宰:ロエベファンデーション
お問い合わせ:ロエベ ジャパン カスタマーサービス 03-6215-6116
ウェブサイト:loewecraftprize.com/jp

■トークセション
毎週土曜14:00は、川上典李子(ジャーナリスト/21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター)をモデレーターに迎え、トークセッションを開催。

時間:14:00 ~ 15:30
会場:草月会館(談話室)
参加方法:希望者は時間までに会場に来場(人数多数の場合は先着順)

7月6日(土) 
皆川 明(minä perhonen代表、デザイナー)、吉泉 聡(TAKT PROJECT Inc.代表 、デザイナー)
7月13日(土) 
西尾洋一(Casa Brutus編集長)、上條昌宏(AXIS編集長)
7月20日(土)
石塚源太(漆作家、2019年クラフト プライズ大賞受賞者)、スペシャル・ゲスト(近日発表)

(Text: 玉田光史郎 Koushiro Tamada)

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