公開日:2019年7月9日

「日産アートアワード2020」の開催・ファイナリストが決定

ファイナリストは潘逸舟、風間サチコ、三原聡一郎、土屋信子、和田永の5名

日産自動車は今月4日、現代美術のアワード「日産アートアワード2020」の開催および作品が展示されるファイナリスト5名を発表した。

ファイナリストは、潘逸舟、風間サチコ、三原聡一郎、土屋信子、和田永。2019年5月にイタリア・ヴェネチアにて行われた第一次選考会にて候補者推薦委員により選出された28組の現代アーティストの中から選ばれた。

風間サチコ 《ディスリンピック 2680》 2018年 撮影:宮島径

今後、ファイナリストは約1年後の「横浜トリエンナーレ2020」の期間中に横浜にて開催される「日産アートアワード2020」展に向けて、新作を制作する。その中から、国際審査委員会による最終選考にてグランプリが決定。グランプリに選ばれたアーティストには、総額500万円相当の賞金と海外レジデンス、副賞のトロフィーが贈られる。また、来場者からの投票によるオーディエンス賞も選出される。

ファイナリストの選考を行った国際審査委員のスハーニャ・ラフェルは第一次選考を振り返り、「選ばれた5人は、日本だけでなく現代社会でアーティストが対峙している問題に対する多様な考えを表現していました。また、リサイクル、サステナビリティ、環境問題について提言されていたことも印象深かった」と述べた。

また、同じく審査委員を務めたローレンス・リンダーは、「今回は多様なアーティストがそろい、表現方法もパフォーマンスから木版、立体表現と多岐に渡っています。秀でた5名の作家が展覧会に向けて何を生み出すかがとても楽しみです。きっとすばらしい展覧会になることでしょう」と語った。

和田永 《換気扇サイザー》 和田 永+Nicos Orchest-Lab「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」プロジェクトより 2015年~ 撮影:Florian Voggeneder

「日産アートアワード」は、日産自動車が創業80年を迎えた2013年、「人びとの生活を豊かに」というビジョンのもと、現代美術における優れた日本のアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展文化発展の助力となることを目指して発足した現代美術のアワードだ。過去2013年は宮永愛子、2015年は毛利悠子、そして2017年は藤井光がそれぞれグランプリを受賞している。

日産アートアワード公式ウェブサイト
https://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/

文:中井千尋、編集:岡徳之(Livit)http://livit.media/

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