美術展かつアートフェア。アーティストがアーティストを応援する「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」が2月末開催へ

アーティストが企画、運営、出品するアートフェアとして、2018年に誕生した「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」。サテライトイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020: BLOWBALL」の出展数も増え、より充実した今年のプログラムを紹介する。

In Art Beat News by Art Beat News 2020-01-31

重要文化財の近代建築や新聞工場跡で、国内外で活躍するアーティストと彼らが選ぶ注目の新進若手アーティストたちの作品を展示する「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」。アーティストの椿昇がディレクターを務め、2018年より京都市内で毎年行われてきたこのフェアが今年、さらにパワーアップして開催される。

美術展とアートフェアの境界を取り払う

「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」フェアの会場は、辰野金吾とその弟子・長野宇平治が設計した京都文化博物館の別館(重要文化財)と、インダストリアルな趣が強い印象を残す京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)。ここに、絵画からインスタレーションまで62組による多彩な作品が集まる。

「アートフェア」と言えば、ギャラリーごとにブースを区切った展示・販売スタイルが一般的だが、こちらは美術展を見るような感覚で会場をめぐることができるのが特徴だ。

国内外で活躍するアーティストが若手アーティストを指名

本フェアのユニークな特徴は、参加アーティストの選抜方法にも見ることができる。「ARTISTS’ FAIR KYOTO」では、国内外で活躍するアーティストが会場で作品を発表するのに加え、彼らが期待を寄せる若手アーティストたちを選出。池田光弘、大庭大介、塩田千春、松川朋奈らと気鋭の若手アーティストの作品が共存する空間で鑑賞と作品選びを楽しめるのだ。

若手アーティストの顔ぶれは、都市空間における自身の身体感覚を基軸に、そこで蓄積された情報を圧縮・変換する装置として写真を拡張的に用いる顧剣亨(コ・ケンリョウ)、京都で活動する現代テキスタイルアーティストの宮田彩加、自然と人間の関わりや文化からなる「記憶」に関心をもち、作品化するエレナ・トゥタッチコワ、都市空間に潜在する様々なシステムにもとづく作品を展開するトモトシら48組。アドバイザリーボードおよびディレクターは、池田光弘、薄久保香、大庭大介、加茂昂、塩田千春ら13組。今回は、写真家で旅人のアレックス・ムートンが招待作家として出品する。

料亭や洋館、ホテルなどがサテライト会場に

京都各所の会場で行われるサテライトイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020: BLOWBALL」も、今年は規模を拡大。BnA Alter MuseumやKYOTO ART HOSTEL kumagusuku、下鴨茶寮、スプリングバレーブルワリー京都、ワコールスタディホール京都といった前回までの会場のほか、新たにAIR賀茂なす、Gallery PARC、GOOD NATURE STAITION、庵町家ステイといった京都府内のホテル、飲食店、町家、アートスペースなど、過去最大の規模でアーティストによる作品の展示・販売が行われる(会期は2月初旬〜3月下旬、会場により開催時期が異なる)。食、宿泊、町巡りとあわせてアートを楽しめるのが魅力だ。

初年から注目を集め、2019年は初年の倍となる作品販売購入実績を記録したというこのフェア。早春の京都、刺激的な空間でアートを楽しみ、買ってみるのもおすすめだ。

■ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 開催概要
日程:2020年2月29日(土)、3月1日(日)
会場:京都府京都文化博物館 別館/京都新聞ビル地下1階
時間:11:00 ~ 18:00
URL:https://www.artists-fair.kyoto/
入場料:1000円(学生無料 要・学生証) ※京都新聞ビル地下1階は無料
主催:京都府、ARTISTS’ FAIR KYOTO実行委員会、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
共催:京都新聞
後援:京都商工会議所、一般財団法人京都経済同友会

【出品アーティスト】
若手アーティスト:相磯桃花、赤羽史亮、芦川瑞季、石黒健一、石原梓、伊藤学美、井上七海、海野由佳、江川恵、エレナ・トゥタッチコワ、大場遼平、柄澤健介、木村翔馬、木村太一、黒川岳、黑﨑香織、KAC、顧剣亨、高資婷、三枝由季、柴田直樹、白木良、竹内義博、武田諭、東條由佳、トモトシ、西垣肇也樹、西原彩香、野田ジャスミン、ハシグチリンタロウ、花岡伸宏、HIZGI、広瀬菜々 & 永谷一馬、廣田碧、方圓、フェアフェア(宇野湧・黒木結・MIMIC〔岡本秀・熊野陽平〕)、前田紗希、前谷開、八百處(水無瀬翔)、南大輔、三保谷将史、宮田彩加、森井沙季、山城優摩、山本捷平、吉田桃子、米村優人、劉李杰
招待作家:アレックス・ムートン
アドバイザリーボード及びディレクター:池田光弘*、薄久保香*、大庭大介*、加茂昂、塩田千春、田村尚子、鶴田憲次*、人長果月*、松川朋奈、Mon Koutaro Ooyama、矢津吉隆、Yotta、椿昇
*の作家は下鴨茶寮で2月28日15:00〜18:00のみ公開

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