レビュー
「WITHOUT THOUGHT vol.8」
深澤直人氏をデザインディレクターとして開催されてきた展覧会の第8弾
森村泰昌 「美の教室-静聴せよ」展
「オレのっ、オレのっ、俺の話を聴けえ~」
融点の揺らぎ「メルティング・ポイント」展
身も心も溶け合う静かな空間
現代アーティストたちによる「Le Monde de Coco -ココの世界」
シャネルのシンボルがちりばめられた展覧会
デザイン・フェスタ 2007を振り返って
毎年、東京ビッグサイトは、ギャラリーオーナーやコレクターとの接点を求める、何百人もの若手アーティストでいっぱいになる。参加者全員に希望と可能性を与えるチャンスの場。
混沌から躍り出る星たち 2007
アートにおける学校教育の現場を垣間見ることができたトークイベントをレポート
線の迷宮<ラビリンス>Ⅱ-鉛筆と黒鉛の旋律
鉛筆一本で生み出される幅広い世界
MAMプロジェクト006: 西野達
「トリックスター」。この言葉が西野には相応しい。奇術師ではなく、プロメテウスとして。
夏への扉 - マイクロポップの時代
日常を反転させ、世界へ新たな知覚を提供する作家たち―松井みどりの考えるアートの傾向
平野薫 展
「手仕事」によってもたらされる「時間の厚み」
「時光 − 蔡國強と資生堂」展
「火薬の爆発」という技法によって確立してきた深い哲学
写大ギャラリー「VIVO」展
川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高、細江英公…。
「スキン+ボーンズ ―1980年代以降の建築とファッション」展
「皮膚」と「骨」。すぐれて強固な対をなすこの二つの言葉が適用される対象は、なにも人体に限ったことではない。
水浴びのススメ:「水の情景 − モネ、大観から現代まで」展
梅雨かあ~ムシムシするなあ~、夏かあ~アスファルトの地熱でもわもわするなあ~、と想像してへこたれている場合ではありません。
中平卓馬 展
この人を知る。中平卓馬の視線を追うことは、彼を知ることでもある。彼は何を見たのか、彼の網膜に焼き付いたものは何だったのか。中平卓馬個展「なぜ、他ならぬ横浜図鑑か!!」がシュウゴアーツで開催された。作家は1938年に東京で生まれ、編集者を経て写真家として活動を開始した。
ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語―夢の楽園
ダーガーの作品には得体の知れない不条理な魅力がある。この感覚をどうして言葉に置き換えればいいのでしょうか。言語化できない「何か」が、彼の作品に触れた時に生まれてくる、そう感じずにはいられない展覧会であった。
マンガ・レビュー 「レオナルドの受胎告知」を観て
現在、東京国立博物館で行われている「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」展を取り上げたこのマンガ・レビューは、新しいTABマンガ・レビュー シリーズの第1幕です。お楽しみに!
マルレーネ・デュマス 「ブロークン・ホワイト」
現在、東京都現代美術館で開催中の「ブロークン・ホワイト」は、マルレーネ・デュマス(1953-)の日本における初の回顧展である。昨年、森美術館で開催された「アフリカ・リミックス」、および国立国際美術館(大阪)でのグループ展「エッセンシャル・ペインティング」を通じてデュマスの作品を目にした人も多いだろうが、今回の個展は、近年国内外でますます注目を集めつつある彼女の作品を目にすることができるまたとない機会である。
国立ロシア美術館展-ロシア絵画の神髄
東京都美術館で開催されている「国立ロシア美術館展」は、ロシアの四大美術館(エルミタージュ、プーシキン、トレチャコフ、国立ロシア)の一角、特に近代ロシア美術のコレクションに秀でた美術館の巡回展である。昨年は同美術館でエルミタージュ美術館と一昨年にはプーシキン美術館の巡回展が開催されたが、これは飽くまでも近代から現代に掛けての西欧美術コレクションの開陳であった。
ART AWARD TOKYO 2007
東京・丸の内。4月下旬の新丸ビルのオープンと同時に誕生したギャラリースペース、行幸地下ギャラリーで興味深い企画が立ち上がった。これは、丸ビルと新丸ビルの間に伸びる全長110メートルにおよぶ地下通路の左右両側に設定されたショーウィンドウ型のギャラリースペースだ。
Design Events in April, REVIEW
4月はクオリティの高いデザインイベントが多かった。なかでもクリエイションギャラリーG8の「生命のうた 永井一正版画展」、今年は丸ビルに場所を移して開催された「竹尾ペーパーショウ」、そして青山スパイラルで行われた日本の科学、クリエイション、テクノロジー、感覚を横断する新しい試みの展覧会「TOKYO FIBER SENSEWARE」はそれぞれ「デザイン」という想像的な翻訳を通して発表される、今の「日本」をみる知的な展覧会だった。
「藤森建築と路上観察」展
「肌理(きめ)細かく、肌触りを実感」。化粧品の広告ではない。今回の藤森照信展での感想だ。建築物を住環境と捉えるならば、本来短時間の鑑賞対象には成り得ない。対象が鑑賞者の身体に順応するまで時間を要するからだ。そう考えると、建築展は視覚表現の観点でしか捉えることができない。
グレゴリー・コルベール 「Ashes and Snow」
2002年のイタリア・ヴェネツィアでの初公開から、ニューヨーク、ロサンゼルスと巡回し、これまでに100万人以上もの人々を動員した移動式美術館、ノマディック美術館が東京・お台場にやってきた。中では、グレゴリー・コルベールの荘厳な展覧会「Ashes and Snow」が開催されている。
アートフェア東京2007
東京国際フォーラムにて4月10日から12日まで開催された「アートフェア東京2007」は、世界中から約100の選りすぐりの画廊が集い展示販売する日本最大の見本市。アート関係者やコレクターにとって重要なフェアであることはもちろん、アートへの敷居の高さを感じているような人でも楽しむことができる催しだ。
「ダブルキャスト」展
多様なアートシーンが成立しがたい日本の現状を打破するためか、今日的な美術のあり方を模索しているためか、近頃のアーティストの活動には、ただ作品を制作/発表するものだけではなく、プロジェクト型で活動そのものに比重を置いているもの、トークイベントなど対話型のプログラムを合わせてしかけるものが多く見られるようになりつつあるように思える。
塩田千春 「トラウマ/日常」
現在、ベルリンを拠点として活動している日本人アーティストの数は決して少なくないが、なかでも塩田千春(1972-)は近年もっとも精力的に作品を発表し続けているうちの一人に数えられるだろう。2003年以降、国内外で開催される個展は年4回以上におよび、グループ展も含めればその数は倍以上にのぼる。
16 HOUR MUSEUM
ドイツの文芸批評家ヴァルター・ベンヤミンは、当時の美術作品の根幹が「礼拝的価値(Kultwert)」から「展示的価値(Austellungswert)」の転換期にあるとして、技術発展により勃興してきた写真入り新聞や映画はその価値に相応しい芸術メディアであると提唱した。
吾妻橋ダンスクロッシング 「The Very Best of Azumabashi」
先月のことになるが、様々な領域のパフォーミングアーツを横断的に紹介してきたイベント「吾妻橋ダンスクロッシング」の集大成とも言える『The Very Best of AZUMABASHI』がアサヒ・アートスクエアにて開催された。
「リアルのためのフィクション」展
“リアル”とは何かと改めて問われると戸惑う。まず思い浮かべるのは日常、毎日の生活、身近にいる人の動作や声、といった五感に訴えるものだろうか。けれど、実際にはテレビやパソコン、携帯電話などが普及し情報過多の世の中でフィクションはリアルとの距離を確かめる時間を許されないまま、大量に脳になだれ込んでくる。パソコンの画面から得られる情報、広告は街の空間や媒体を埋めつくし消費を操作する。
nido(ニド)にみつけるやさしい家具のデザイン
ギャラリール・ベインで発表中の山本達雄氏の新作家具nido(ニド)はそのマークが示す通り、ぐるぐるまいている。そのぐるぐるのオブジェの間を、子供たちは駆け回り、座り、つられて大人もゆっくり腰をおろしてみる。その動きにぐるぐるはしなやかに応え、全体のアウトラインはいくつにも表情を変える。
