レビュー

マルレーネ・デュマス 「ブロークン・ホワイト」

星野 太 2007-06-02

現在、東京都現代美術館で開催中の「ブロークン・ホワイト」は、マルレーネ・デュマス(1953-)の日本における初の回顧展である。昨年、森美術館で開催された「アフリカ・リミックス」、および国立国際美術館(大阪)でのグループ展「エッセンシャル・ペインティング」を通じてデュマスの作品を目にした人も多いだろうが、今回の個展は、近年国内外でますます注目を集めつつある彼女の作品を目にすることができるまたとない機会である。

コメント(0)

国立ロシア美術館展-ロシア絵画の神髄

鈴木 佑也 2007-05-28

東京都美術館で開催されている「国立ロシア美術館展」は、ロシアの四大美術館(エルミタージュ、プーシキン、トレチャコフ、国立ロシア)の一角、特に近代ロシア美術のコレクションに秀でた美術館の巡回展である。昨年は同美術館でエルミタージュ美術館と一昨年にはプーシキン美術館の巡回展が開催されたが、これは飽くまでも近代から現代に掛けての西欧美術コレクションの開陳であった。

コメント(1)

ART AWARD TOKYO 2007

加賀美 令 2007-05-25

東京・丸の内。4月下旬の新丸ビルのオープンと同時に誕生したギャラリースペース、行幸地下ギャラリーで興味深い企画が立ち上がった。これは、丸ビルと新丸ビルの間に伸びる全長110メートルにおよぶ地下通路の左右両側に設定されたショーウィンドウ型のギャラリースペースだ。

コメント(0)

Design Events in April, REVIEW

村上 千博 2007-05-11

4月はクオリティの高いデザインイベントが多かった。なかでもクリエイションギャラリーG8の「生命のうた 永井一正版画展」、今年は丸ビルに場所を移して開催された「竹尾ペーパーショウ」、そして青山スパイラルで行われた日本の科学、クリエイション、テクノロジー、感覚を横断する新しい試みの展覧会「TOKYO FIBER SENSEWARE」はそれぞれ「デザイン」という想像的な翻訳を通して発表される、今の「日本」をみる知的な展覧会だった。

コメント(0)

「藤森建築と路上観察」展

鈴木 佑也 2007-05-08

「肌理(きめ)細かく、肌触りを実感」。化粧品の広告ではない。今回の藤森照信展での感想だ。建築物を住環境と捉えるならば、本来短時間の鑑賞対象には成り得ない。対象が鑑賞者の身体に順応するまで時間を要するからだ。そう考えると、建築展は視覚表現の観点でしか捉えることができない。

コメント(0)

グレゴリー・コルベール 「Ashes and Snow」

加賀美 令 2007-05-05

2002年のイタリア・ヴェネツィアでの初公開から、ニューヨーク、ロサンゼルスと巡回し、これまでに100万人以上もの人々を動員した移動式美術館、ノマディック美術館が東京・お台場にやってきた。中では、グレゴリー・コルベールの荘厳な展覧会「Ashes and Snow」が開催されている。

コメント(0)

アートフェア東京2007

石井 由紀子 2007-05-03

東京国際フォーラムにて4月10日から12日まで開催された「アートフェア東京2007」は、世界中から約100の選りすぐりの画廊が集い展示販売する日本最大の見本市。アート関係者やコレクターにとって重要なフェアであることはもちろん、アートへの敷居の高さを感じているような人でも楽しむことができる催しだ。

コメント(0)

「ダブルキャスト」展

橋本 誠 2007-04-30

多様なアートシーンが成立しがたい日本の現状を打破するためか、今日的な美術のあり方を模索しているためか、近頃のアーティストの活動には、ただ作品を制作/発表するものだけではなく、プロジェクト型で活動そのものに比重を置いているもの、トークイベントなど対話型のプログラムを合わせてしかけるものが多く見られるようになりつつあるように思える。

コメント(18)

塩田千春 「トラウマ/日常」

星野 太 2007-04-14

現在、ベルリンを拠点として活動している日本人アーティストの数は決して少なくないが、なかでも塩田千春(1972-)は近年もっとも精力的に作品を発表し続けているうちの一人に数えられるだろう。2003年以降、国内外で開催される個展は年4回以上におよび、グループ展も含めればその数は倍以上にのぼる。

コメント(0)

16 HOUR MUSEUM

鈴木 佑也 2007-04-12

ドイツの文芸批評家ヴァルター・ベンヤミンは、当時の美術作品の根幹が「礼拝的価値(Kultwert)」から「展示的価値(Austellungswert)」の転換期にあるとして、技術発展により勃興してきた写真入り新聞や映画はその価値に相応しい芸術メディアであると提唱した。

コメント(0)

吾妻橋ダンスクロッシング 「The Very Best of Azumabashi」

橋本 誠 2007-04-07

先月のことになるが、様々な領域のパフォーミングアーツを横断的に紹介してきたイベント「吾妻橋ダンスクロッシング」の集大成とも言える『The Very Best of AZUMABASHI』がアサヒ・アートスクエアにて開催された。

コメント(0)

「リアルのためのフィクション」展

石井 由紀子 2007-04-04

“リアル”とは何かと改めて問われると戸惑う。まず思い浮かべるのは日常、毎日の生活、身近にいる人の動作や声、といった五感に訴えるものだろうか。けれど、実際にはテレビやパソコン、携帯電話などが普及し情報過多の世の中でフィクションはリアルとの距離を確かめる時間を許されないまま、大量に脳になだれ込んでくる。パソコンの画面から得られる情報、広告は街の空間や媒体を埋めつくし消費を操作する。

コメント(0)

nido(ニド)にみつけるやさしい家具のデザイン

村上 千博 2007-03-29

ギャラリール・ベインで発表中の山本達雄氏の新作家具nido(ニド)はそのマークが示す通り、ぐるぐるまいている。そのぐるぐるのオブジェの間を、子供たちは駆け回り、座り、つられて大人もゆっくり腰をおろしてみる。その動きにぐるぐるはしなやかに応え、全体のアウトラインはいくつにも表情を変える。

コメント(0)

八谷和彦「OpenSky 2.0」

齋藤 歩 2007-03-26

渋谷区初台・NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて3月11日まで行なわれた本展は、メディア・アーティスト八谷和彦による「OpenSky」プロジェクトのこれまでの活動を概観するものである。2003年からはじまった「OpenSky」は、「個人的に飛行装置を作ってみる」ことをめざし、「模型による検証」「実機制作」「テストフライト」の3つのフェーズを経て、今展に至った。

コメント(0)

MOTアニュアル2007 「等身大の約束」

小高 久美子 2007-03-24

ちょっとした日常に高度情報化は入り込み、私達のコミュニケーションを簡略化し短縮化させています。これは一方、本来、持ち得た人との関係性を希薄なものへと変化させてしまっていると言えるのではないでしょうか。

コメント(1)

第1回シセイドウ アートエッグ「内海聖史 展」

加賀美 令 2007-03-22

資生堂ギャラリーが新進気鋭のアーティストに広く発表の場を設けることを目的とした公募展「shiseido art egg」(シセイドウアートエッグ)。第1回目の公募の結果入選した3人のアーティストの個展が、資生堂ギャラリーにおいて順番に開催され、展覧会終了後、妹島和世氏、藤本由紀夫氏、辰野登恵子氏の3人の審査員が、3つの個展からベストワンを選出する。現在、1月の平野薫、2月の水越香重子に続いて、内海聖史の展示が行われている。

コメント(0)

アドリアナ ヴァレジョン 展

星野 太 2007-03-16

現在、原美術館ではブラジル出身の作家であるアドリアナ・ヴァレジョンの個展が開催されている。1964年生まれのヴァレジョンの作品は、過去に「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」(2004)や「カルティエ現代美術財団コレクション展」(2006)でその一部を垣間見ることができたが、日本における本格的な紹介は原美術館における今回の個展が初めてとなる。

コメント(0)

「Landmark Project 2」展

橋本 誠 2007-03-10

Landmark Projectは、横浜のBankART1929が主体となって開催されているもので、2005年に引き続き今回が2回目となる。(1回目は「BankART Life」と同時開催)

コメント(0)

畠山直哉 「Draftsman’s Pencil」展

調 文明 2007-03-08

畠山直哉の「ブラスト」シリーズや「ライムワークス」のイメージから巨大なプリントを期待して観に行った人は、もしかしたら拍子抜けするかもしれない。というのも、今回の展覧会では比較的小さなプリントの作品が多いからである。

コメント(0)

ブルーノ・タウト 「アルプス建築から桂離宮へ」

鈴木 佑也 2007-02-25

「派手な色彩の空間装飾がなぜタウト展にある?」ワタリウム美術館で現在行われている《ブルーノ・タウト展-アルプス建築から桂離宮へ》の第一印象がこれである。日本でよく知られている外国人建築家の中でも、日本固来の様式に合わせ、空間造形を行おうとしたのはおそらくブルーノ・タウトのみであろう。

コメント(0)

第1回シセイドウ アートエッグ「水越香重子 展」

加賀美 令 2007-02-22

資生堂ギャラリーが新進気鋭のアーティストに広く発表の場を設けることを目的とした公募展「shiseido art egg」(シセイドウアートエッグ)。第1回目の公募の結果入選した3人のアーティストの個展が、資生堂ギャラリーにおいて順番に開催され、展覧会終了後、妹島和世氏、藤本由紀夫氏、辰野登恵子氏の3人の審査員が、3つの個展からベストワンを選出する。

コメント(0)

「土から生まれるもの:コレクションがむすぶ生命と大地」展

星野 太 2007-02-20

東京オペラシティアートギャラリーは、これまで企画展と並行して収蔵品のコレクション展を継続的におこなってきた。アートギャラリー全館を使った今回の展示は、その2600点以上におよぶオペラシティの収蔵品を「生命と大地」というコンセプトのもとに編み直したものである。

コメント(0)

「石版印刷の表現力 - モード・オブ・ザ・ウォー」展

村上 千博 2007-02-14

ポスター展はデザイン展の定番スタイルのひとつと言えよう。それは「ポスター」という一枚の紙が、絵画のように2次元で表現され、何らかのメッセージ性がある、という点で視覚的に分かりやすく鑑賞しやすいからだと思われる。しかしポスターというメディアの機能、役割、特性を「デザイン」の視点でもういちどよく考えてみると、たださらりと鑑賞するだけでは見えてこない、背景にある意図的なコンテクストが存在することに気づくはずだ。

コメント(0)

「65億人のサバイバル — 先端科学と、生きていく」展

齋藤 歩 2007-02-05

昨年10月末から約3カ月間、お台場・日本科学未来館にて展覧会「65億人のサバイバル」が開催された。現在65億人が住むといわれる地球上で、このさきの未来を最新テクノロジーを駆使しながら生き抜く術を展示を通して学ぶというもの。

コメント(0)

第1回シセイドウ アートエッグ「平野薫 展」

加賀美 令 2007-01-25

資生堂ギャラリーが2006年度より開始した、新進気鋭のアーティストに広く発表の場を設けることを目的とした公募展「shiseido art egg」(シセイドウアートエッグ)。
第1回目の公募の結果入選した3人のアーティストの個展が、資生堂ギャラリーにおいて順番に開催され、展覧会終了後、妹島和世氏、藤本由紀夫氏、辰野登恵子氏の3人の審査員が、3つの個展からベストワンを選出する。

コメント(0)

『球体写真二元論 細江英公の世界』展

調 文明 2007-01-23

細江英公と土方巽、細江英公と三島由紀夫、細江英公と大野一雄…。本展覧会で強烈に印象付けられるのは、細江の卓越した写真技術はもちろんのこと、被写体との出会いも挙げられるであろう。写真において外すことのできない側面の一つが、この写真家と被写体との関係である。

コメント(0)

「シアタープロダクツの現場」展

小高 久美子 2007-01-21

演劇、ダンス、舞踏、コンサート、マジック…日常からのショートトリップしたい時はシアターに行けばいい。不思議な空間に浸って会場を後にすると、何とも言えない興奮や恍惚を、そのドキドキをこのまま持って帰りたいと思った事あるでしょう?それは、あなたが少しの間であれ、その空間の一員だったという証拠。

コメント(0)

「光と影 - はじめに、光が、あった」展

星野 太 2007-01-19

東京都写真美術館の収蔵作品を中心に構成された同展では、写真の黎明期から現代にいたるまで絶えず問われつづけてきた「光と影」という主題に対して、ひとつの通時的な視点が与えられている。つまり、写真の発明からフォトグラムなどの実験的な試みを経て、写真による表現が多様化していくという一連の過程がそれである。

コメント(0)

ボリス・ミハイロフ 「昨日のサンドウィッチ」

鈴木 佑也 2007-01-16

ソ連時代の写真というと、イデオロギーを纏ったプロパガンダ調のもの、20世紀初期の前衛芸術運動に絡んだフォト・モンタージュばかりが思い浮かぶ。それを払拭してくれたのが、ウクライナの写真家ボリス・ミハイロフ(1937-)による個展”Yesterday’s Sandwich”であった。このオープニングが先月末シュウゴアーツで行われた。

コメント(0)

元木孝美 「日彫展」

橋本 誠 2007-01-15

トタンを素材にして、日用品など身の回りにある物をかたどった彫刻作品を制作する元木孝美。昨年12月24日まで阿佐ヶ谷のとたんギャラリーで開催されていた個展「日彫展」では、ギャラリースペースの入り口から中央部を突っ切り、窓の外のテラスを越えて庭の塀まで、シンプルな「家」の造形をした作品を一直線に並べたインスタレーションを発表した。

コメント(0)

TABlogについて

東京のクリエイティブシーンに関するあらゆるディスカッションを活性化させるために、TABlogライター、 ビデオレポーターが展覧会レビュー、特集記事、インタビューなどをお届けしています。

Tシャツ・ショップ

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2007) - About - Contact - Privacy - Terms of Use