公開日:2016年1月9日

TABユーザー/ライターが選ぶ2015年のベスト展覧会は?

ユーザーのオススメしていたイベントと、ライターのレコメンドをピックアップ!

2015年、Tokyo Art Beatに登録された数千もの展覧会・イベントの中でユーザーがオススメしたトップ3はこちら!

第1位 21_21 DESIGN SIGHT 「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」

昨年圧倒的な人気を誇っていたのは、周りのモノや空気、光などの身近な「単位」で遊んだり見直すことで、デザインや建築、果ては宇宙までも想像をさせてくれる「単位展」でした!
デザインにかぎらず、会場に点在する椛田ちひろや冨井大裕などのアート作品が目に留まった方も多いはず。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2015/C21B

第2位 東京オペラシティ アートギャラリー「高橋コレクション展 – ミラー・ニューロン – 」

次点は言わずと知れた日本の大アートコレクター高橋龍太郎のコレクション展でした。
奈良美智、村上隆、会田誠、ヤノベケンジといったビッグネームはもちろん、Chim↑Pom、松井えり菜、近藤亜樹といった現在売り出し中の顔ぶれも印象的でしたね。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2015/6502

第3位 東京オペラシティ アートギャラリー「スイスデザイン」展

こちらもオペラシティでの展覧会でした。観光立国としてのデザインの成り立ち、おなじみフライターグのバッグや、スウォッチ、そしてル・コルビュジエの建築もスイスという枠組みから総覧されていました。
いずれも美術館・アートイベント割引アプリ「ミューぽん」の利用者が多く、若く情報に敏感な世代に人気でした。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2014/9D67

#SwissDesign #スイスデザイン展 #東京オペラシティアートギャラリー http://artbeat.ly/1xfM3RO #TABapp #MuPon

Tokyo Art Beatさん(@tokyoartbeat)が投稿した写真 –

また、Tokyo Art Beatのライターにもベスト展覧会とその理由をコメントしてもらいました。

加賀美令 選 森美術館 「村上隆の五百羅漢図展」
http://www.tokyoartbeat.com/event/2015/2CBD

展覧会風景 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
展覧会風景 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

超満員となった記者会見の様子
超満員となった記者会見の様子

「村上さんが14年ぶりに日本で個展を開くことになった、それも森美術館で」と聞いた時から心待ちにしていましたし、期待を凌駕する圧倒的なクオリティとボリュームだったのでやはり村上隆展を選びました。日本では見ることができないと思っていた「五百羅漢図」も見ることができて、作品の迫力と完成度の高さに感服しました。

花房太一 選 山本現代 今津景 「Broken Image」
http://www.tokyoartbeat.com/event/2015/DEFA

展覧会風景
展覧会風景

絵画はpainting/tableau/imageに分裂している。ただペインタリーな絵でもなく、キャラ絵でもなく、イラストでもなく、これらを「破壊」によって暴力的に調停させることに挑戦する今津景は、絵画を更新する可能性を見せてくれる。これ以前の作品には全く関心がなかったので、作家がこれほど成長することもあるのかという新鮮な驚きもあった。

吉田杏 選 アサクサ 厚木たか+ミハイル・カリキス+ヘクトール・サモラ 「1: 第三の歯車」
http://www.tokyoartbeat.com/event/2015/64D4

2015年10月にオープンしたばかりのウィークエンド・ギャラリー。その
杮落しを飾った本展は、国籍/時代を越えて最小限にセレクトした映像作品のみの構成。にも関わらず、集団を形成する”個”の存在を浮き彫りにし、労働に支配されつつも人間的なエラーが生じる様のなかに、現代社会が抱える問題を見事に提示した。

さて、明けて2016年は東京オリンピックの向けての気運も高まる中、見逃せない展覧会も多い一年になりそうです。東京以外でも瀬戸内国際芸術祭2016あいちトリエンナーレ2016、そして初の開催となるさいたまトリエンナーレKENPOKU ART 茨城県北芸術祭など関東近郊の芸術祭も要注目です。
本年もTokyo Art Beatでは華やかな大型展覧会から、小さなギャラリーでの展示やトークまで幅広く紹介してまいります。よろしくお願い申し上げます!

Xin Tahara

Xin Tahara

北海道生まれ。 Tokyo Art Beat Brand Director。