最終更新:2017年2月28日

天王洲TERRADA Art Complexに「SCAI PARK」、「KOSAKU KANECHIKA」が新入居。3/11グランドオープン

スカイパークはダニエル・ビュレン、李禹煥、河原温ら5名による展覧会、KOSAKU KANECHIKAはレディー・ガガのシューメイカー舘鼻則孝の個展を開催

寺田倉庫が運営する東京・天王洲のアート複合施設「TERRADA Art Complex」5階ギャラリーフロアに、日本を代表する現代アートギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」が新たなコンセプトでオープンする「SCAI PARK」と、小山登美夫ギャラリーで長きにわたりディレクターを務めてきた金近幸作が独立し運営する「KOSAKU KANECHIKA」の入居が決定した。
両ギャラリーは2017年3月11日(土)より営業を開始する。

TERRADA Art Complexは、2階にアーティストのためのアトリエスペース「T-Art KȎBȎ」、3階に児玉画廊、URANO、山本現代、ユカ・ツルノ・ギャラリー、4階に美術品輸送会社「Helutrans-Terrada株式会社」などが入居する新しい芸術文化の発信地。

このたび5階に強力な2ギャラリーが入ることで、同スペースを中心に天王洲が文化地域として更に盛り上がることになる。

TERRADA Art Complexは、空港や新幹線からのアクセスも良い品川駅と天王洲アイル駅間に位置する。品川駅や目黒駅と同スペースの目の前を結ぶバスや、りんかい線直通のJRの電車を使えば、都心部からのアクセスも良好のロケーション。
原美術館から徒歩15分と意外に近く、建築模型工房「Architecture Model Workshop」や、希少な伝統画材を一堂に揃えた「PIGMENT(ピグモン)」が周辺にあり、品川〜天王洲駅間をゆったりと歩いて巡るアートコースも楽しめる。

「スカイパーク」はダニエル・ビュレン、ジェニー・ホルツァー、ダレン・アーモンド、李禹煥、河原温の5名による展覧会

東京・谷中にある200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装し、1993年にオープンしたSCAI THE BATHHOUSEは、最先鋭の日本のアーティストを世界に向けて発信すると同時に、日本ではまだ知られていない海外の優れた作家を積極的に紹介する現代美術ギャラリー。
TERRADA Art Complex内にオープンする新コンセプトのスペース「スカイパーク」は、同社の倉庫スペース(約270平方メートル)の一角を展示スペースとして改装し、作品保管の現場と展示空間を融合させたもの。
所属作家の新作や所蔵作品の中から作品の新旧にかかわらず選出し、展覧会として発表する。

《「5つのエレメント」白と黄の布 アクリル白絵の具によって描かれた二本の特別に白い縞》
《「5つのエレメント」白と黄の布 アクリル白絵の具によって描かれた二本の特別に白い縞》
ダニエル・ビュレン、1989年、布、アクリル絵の具、キャンバス、展示サイズ:300 x 1,350 cm、78 x 78 cm x 5枚、Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

代表の白石正美はスカイパークのオープンにあたり、「ギャラリーは作品の新しさを強調するために、新作に価値を置く傾向にありますが、それぞれの作品が持つ可能性は、時代の変遷のなかで更新され、問い返され、新たな解釈を生じうるものです。通史的な視点をもって歴史の層を率先して生み出すことは、今後のギャラリーがもつ大きな課題の一つではないでしょうか。アーティストスタジオから世界の美術コレクションへと美術作品が流通するアートマーケットの過程において、このような試みを行うことには一層の意味があると考えます。」と述べている。

《Dialogue》
《Dialogue》
李禹煥、2016年、キャンバスにアクリル絵具、150号、Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

スカイパークのこけら落としとして、3月11日(土)より4月1日(土)まで、ダニエル・ビュレン、ジェニー・ホルツァー、ダレン・アーモンド、李禹煥、河原温の5名による展覧会を行う。
同社に保管されつつも展示されなかった作品と、所属作家による最新作があわせて展示される。

ギャラリー所属作家のダレン・アーモンドと李禹煥の2名は新作を発表。
アーモンドはハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星雲や恒星系のイメージをとどめたペインティングシリーズ、李は複数の色素がおりなす《Dialogue》(2016年)を展示する。

電光掲示板にテキストを使用した作品で知られるジェニー・ホルツァーは、格言を大理石のベンチに彫り込んだ《Selection from Truisms: Being happy is…》(1977-79, 2015年)、河原温は《デイトペインティング》の初期作品を出展する。
また、ストライプ柄を使用したインスタレーション作品でしられるダニエル・ビュレンが、1989年に名古屋ICAでの展覧会のために制作した《「5つのエレメント」白と黄の布 アクリル白絵の具によって描かれた二本の特別に白い縞》が本展において28年ぶりに公開される。

「KOSAKU KANECHIKA」は舘鼻則孝の個展「CAMELLIA FIELDS」を開催

現代美術を取り扱う小山登美夫ギャラリーで長きにわたりディレクターを務めてきた金近幸作が独立、このたび天王洲でギャラリー「KOSAKU KANECHIKA」を開廊する。
既存の枠に囚われない新しい表現で、海外のアートシーンでも高く評価される国内作家や、注目すべき海外作家の展覧会を企画していく。2017年は桑田卓郎や佐藤允の個展を予定している。

KOSAKU KANECHIKAはギャラリー第1回目の展覧会として、舘鼻則孝展「CAMELLIA FIELDS」を開催する。

《Camellia Fields》 2017

舘鼻は1985年東京生まれ。大学の卒業制作で発表し代表作となる「ヒールレスシューズ」がレディー・ガガの目にとまり、専属のシューメイカーとなったことで脚光を浴びた。時代との相互関係で変化する自身を体現するような、多様な制作活動をしている。
近年はアートの領域で精力的に発表を続け、昨年11月から今年の3月まで、岡本太郎記念館で大規模な個展「呪力の美学」を開催中のほか、「イメージメーカー展」 (21_21 DESIGN SIGHT、2014)、「Future Beauty」(東京都現代美術館ほか国際巡回、2012)等で作品を発表。また2016年3月にパリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催するなど、幅広く活動を展開している。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されている。

本展で発表する新作「カメリア・フィールズ」は、手彩色した鋳物の椿を3メートルもの広さに敷き詰めるインスタレーション作品。生と死をテーマとし、幼少期より過ごした鎌倉・覚園寺での椿の花が苔むした地面に落ちる風景が舘鼻の現在の創作活動とが結びつき生まれた。
また本展では、代表作「ヒールレスシューズシリーズ」や「ヘアピンシリーズ」、「フローティングワールドシリーズ」なども展示し、舘鼻の作品世界を存分に体感できる内容となる。

■SCAI PARK|ダレン・アーモンド、ダニエル・ビュレン、ジェニー・ホルツァー、河原温、李禹煥
会期:2017年3月11日(土)〜3月18日(土)、3月28日(火)〜4月1日(土)
*3月19日(日)〜27日(月)は休廊
開廊時間:11:00〜18:00(火・水・木・土)、11:00〜20:00(金)
※展示によって営業時間が異なります
休廊日:日・月・祝日
住所:東京都品川区東品川 1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
ホームページ: scaithebathhouse.com

■KOSAKU KANECHIKA|舘鼻則孝「CAMELLIA FIELDS」
会期:2017年3月11日(土)〜4月28日(金)
オープニングレセプション:3月11日(土)18:00〜20:00
開廊時間:11:00〜18:00(火・水・木・土)
11:00〜20:00(金)
休廊日:日・月・祝日
住所:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
ホームページ: kosakukanechika.com

Text: Kyo Yoshida

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