渋谷区立松濤美術館で「装いの力―異性装の日本史」が開催されることが発表された。会期は2022年9月3日から10月30日。
男性/女性という二分化、二項対立的な認識で人間を把握する考え方は、今日の社会にも強く根付いている。しかし人の歴史を振り返れば、こういった既存の認識を越えたり、あるいは撹乱させる試みもまた行われてきた。
衣服や化粧によって男性が女性に、女性が男性に、あるいはさらに異なる何者かになること。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となる「異性装」について考えるのが同展だ。
室町期に描かれた絵巻、20世紀初期の日本画、現代のドラァグ・クイーンのウィッグなどを紹介しながら、古代から現代までの日本における様々な異性装の文化・表現を考察、その営みのこれまでとこれからを考える展示になるだろう。
装いの力―異性装の日本史
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:2022年9月3日〜10月30日 ※会期中、一部展示替えあり
休館日:月(9月19日、10月10日は除く)、9月20日、10月11日
入館料:一般1,000円(800円)/大学生800円(640円)/高校生・60歳以上500円(400円)/小中学生100円(80円) ※カッコ内は渋谷区民の入館料
※土日祝は小中学生無料 ※毎週金曜日は渋谷区民無料 ※障がい者及び付添の方1名は無料 ※土日祝および会期最終週は日時指定予約制を予定