公開日:2017年10月17日

エスパス ルイ・ヴィトン東京、中国人アーティスト、ヤン・フードンを招いて展覧会開催

ヤン・フードンの初のカラー映像作品!

© Fondation Louis Vuitton / Felix Cornu

エスパス ルイ・ヴィトン東京は、2017年10月18日〜2018年3月11日までの期間、中国人アーティスト、ヤン・フードン(楊福東)を招き、新たな展覧会を開催する。

本展覧会はパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクションの下、所蔵するコレクションの中から主に未公開の作品を、東京、ミュンヘン、北京、ヴェネチアにあるエスパスにて紹介する「Hors – Les – Murs(壁を越えて)」プロジェクトの一環として企画されたもの。

ヤン・フードンは、1971年、中国・北京生まれ。現在上海を拠点に活動し、中国で最も重要な現代フィルムアーティストと言われている。1990年代初頭以降、自らの芸術形式を通じ、象徴的かつ超然とした視点で現代中国社会の複雑さを探ってきた。彼の作品は、1990年代後半、中国全土にわたり開催された数々の前衛的な展覧会で紹介され、以来、世界中の主要施設でも展示されてきた。

画家として教育を受けたフードンは、ビデオ、映画、インスタレーション、写真など多岐に渡る作品群を生み出しており、謎めいた視覚言語を創造する。ビデオ作品の映写にマルチスクリーンを好んで用い、観る者をその世界に没入させる効果を生み出す。

今回、エスパス ルイ・ヴィトン東京にて展示される、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する詩的な作品『The Coloured Sky: New Women II』(2014年)は、今や中国の現代アートと映画を代表するアーティストとなったフードンを発見する機会となる。35mmモノクロフィルム制作を基本としたフードンの全作品の中で、この5チャンネル・ビデオ・インスタレーションは初のカラー映像作品であり、鮮烈な色使いで彼の表現様式の新たな美的展開を示す。中国と西洋両方のさまざまの時代の映画と文化を様式的に取り込む、フードンの典型的な作風的特徴が見てとれる作品である。

フォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクションの中の中国(2016年1月-8月)展示風景

■開催概要
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道店 7階
開催期間:2017年10月18日(水)〜2018年3月11日(日)
開館時間:12:00〜20:00
休館日:ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる
入場料:無料
http://www.espacelouisvuittontokyo.com/
執筆:中井千尋 編集:岡徳之(Livit

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。