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増元 幸司展 「せつなさを纏って屍体へと向かう」

銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
終了しました

アーティスト

増元 幸司
テーマは「せつなさと認識」である。人はだれでも、昔の自分の写真を介して、自分自身の過去を認識することができる。ささいな記憶すら残存しないその昔、自分がその場所でその表情をしていた事実を、その写真から知ることができる。またある時は、偶然購入した写真を介して、見知らぬ人々のひと時を認識することもできる。マウントの日付けを頼りに、こんな表情をした人々が、この頃、どこかこのような風景のなかにいた事実に思いを馳せる。これらのスナップは実感のない記録だが、作者の屍体達は、作者が出会い、認識した現実である。人々に認識されにくくても、その屍体達は作者の足元で、作者と同じ時間の中に存在していた。人々に忌み嫌われる屍体と、作者の過去、そして他人の過去との間には、気にも止めない限り知ることができないという共通点があるが、そういう意味で本展は「意識しなければとうてい認識不可能な存在たちの共演」なのである。作者は本展のテーマを伝えるために、魚や動物達の屍体の写真と、パリのノミの市で入手したフランス人家庭の写真と、作者の幼い頃の家族写真を展示するが、フランス人家庭も、幼い作者も、すべての存在はせつなさを纏いながら死へと向かう。その象徴が屍体である。作者は、写真の中から滲み出てくる「死」と「はかなさやせつなさ」を感じ取ってもらいたいと願う。カラー約30点・モノクロ約56点。

スケジュール

2004年10月18日(月)〜2004年10月30日(土)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日
最終日は15:00まで、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.nikon-image.com/jpn/service/salon/exhibition/10_ginza-2.htm
会場銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salon/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1F ニコンプラザ銀座内
アクセス東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅A3出口より徒歩3分
電話番号03-5537-1469
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