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秋草の蒔絵

東京国立博物館
終了しました
秋の七草(ななくさ)といえば、萩(はぎ)・芒(すすき)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)のこと。蒔絵(まきえ)の作品には、なぜかこれらの草花や菊など、秋の植物や風景をモチーフとするものが数多く見られます。かつて秋が日本人に最も愛され、心待ちにされた季節であったことを示しているのかもしれません。空調のない時代、厳しい夏の暑さを乗り越え、ようやく心地好(よ)い秋風を感じた時のうれしさは、ひとしおだったことでしょう。また秋は、穀類や草木の実りの時期、喜びに満ちた収穫の季節でもありました。蒔絵でのびのびと描かれた秋草には、植物の生命力が感じられ、こうした秋の喜びや豊穣のイメージが投影されているかのようです。
 また菊は古来、中国や日本では不老長寿(ふろうちょうじゅ)の象徴です。菊の花に降りた露を飲んだ童子が不老不死となったという菊慈童(きくじどう)の故事は、謡曲(ようきょく)や能楽(のうがく)となって広まり、よく知られていました。そのため菊花や菊と流水の組み合わせは、蒔絵の代表的な文様(もんよう)の一つになったのです。

スケジュール

2004年9月1日(水)〜2004年12月5日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館 ※その他臨時休館あり
入場料[総合文化展(常設展)] 一般 1000円、大学生 500円、高校生以下および満18歳未満・満70歳以上、障がい者と介護者各1名 無料、特別展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障がい者手帳等ご提示ください) ※入館方法などの最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
展覧会URLhttp://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=799
会場東京国立博物館
https://www.tnm.jp/
住所〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセスJR上野駅公園口より徒歩10分、京成線京成上野駅正面口より徒歩13分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より15分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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