終了した展覧会・イベントです

オクダとし惠ニードルアート展

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

オクダとし惠
見る人を幸せな気分に包み込んでしまうような色彩とデザイン。詩情豊かでどことなく音楽の調べが聞こえてきそうなステッチワーク。創作歴45年のオクダとし惠さんのニードルアートは、そのユニークな作風で国内外から高く評価されている。和光ホールでの個展は4度目を迎えるが、今回はイタリアでの4年にわたる生活から、現地の風景や光と風からインスピレーションを得た作品50点が集められた。
オクダさんが心から愛して暮らしたペルージャの古い街並み、街中に花びらを敷き詰めるイタリアのお祭り、可愛がっていた猫、美しくさえずるクロウタドリ、オリーブや向日葵、ローマの松、そしてクリスマスと教会など。これらのモチーフは、作家の感性のフィルターを通して新たに構成され、楽しく幸せに満ちた作品へと昇華される。自ら「ヘタ気に刺す」という、手仕事のぬくもりを伝える独特の技法は、熟練のデッサン力と構成力を会得しているからこそ生きてくるのだ。
「私の使う色は日本の色が根底にあるの。赤は歌舞伎や能でおなじみだし、青や紫は朝顔の色。それにイタリアの色が加わったのが今回の作品なの」という粋な色彩感覚には、子供の頃から歌舞伎に親しむなど、伝統文化に培われた感性が影響している。かつて手芸は山脇敏子さんに師事し、その後も油絵や陶芸、茶道、クラシック音楽など、実に多彩な芸術を学び、それぞれに良き師にめぐり会えたという。そして技術はもちろんのこと、芸術は死ぬまで自分とのたたかいであることや、他人を思いやる優しさなどを学びつつ、それらが今日の創作活動を続けていく上での大きな糧となっている。
「20代、30代は種まきの時代。それが40代、50代になってようやく芽が出る」と語るオクダさんにとって、現在はまだまだ成長の過程。だからこそ、つねに新鮮な若葉のような瑞々しい作品を生み出すことができるのだろう。

スケジュール

2005年12月10日(土)〜2005年12月17日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/hall/0512/hall2.htm
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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