森 千裕 個展「0 kHz」

児玉画廊東京

poster for 森 千裕 個展「0 kHz」

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森の作品は、概ね身体性や生理的欲求といった角度から捉えることが出来るでしょう。森のドローイングの多くは、 身体的な痛みや心理的な衝動などをシンプルなキャラクターに転嫁させてアイコン的に淡々と表現しているように思えます。一歩間違えば単なるデフォルメに陥りがちなアプローチでありながら、 森の端的な描写であるからこそ、それらは一層現実的な感覚を伴います。さらに森の作品に関して特筆すべき点は、セロハンテープで出来た水晶や蝶、ウイスキーボトルの栓に鎮座し、プラスチック片が供えられた粘土製の小さな仏像など、表現したいモチーフと、技法や素材使いの意外な組み合わせから生まれる独特の存在感です。森にとって表現したい対象物のリアリティは、「触感」と強く結びついています。その「触感」を森は 「湿度」と言いますが、例えば無機的な物体の中にも何か生々しいと感じる要素 (触感) があって、そのことを表現すべく「湿度」をもたらす素材として、一見モチーフから違和感を覚える墨や粘土といった素材を選んでいるようです。今回の個展ではそうした作家の内面と現実世界の間にある独特の生命観を技法やモチーフに託し、表現されているそれらは言葉以上に雄弁であることでしょう。

メディア

スケジュール

2005年05月21日 ~ 2005年07月02日

アーティスト

森 千裕

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