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三好和義写真展

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

三好和義
楽園をテーマとした写真で知られる三好和義氏。和光ホールでは2年ぶりとなる今回の個展は、ヴェルサイユ宮殿と、故・木村伊兵衛氏のカメラで撮影したパリの作品が出展される。
太陽王ルイ14世は、17世紀後半から18世紀初頭にかけて豪華な宮廷生活を営み、諸芸術の隆盛に寄与した王である。格調高きその王朝文化の薫りは、今なおフランスの随所に息づいている。三好氏の傑出した感性は、ルイ14世が造営に心血を注いだヴェルサイユ宮殿に壮麗な楽園を見出した。
「通常は非公開の場所で貴重なカットを撮影できました。例えばマリー・アントワネットの愛蔵品である犬や鶏の漆の置物は、資料に基づいて当時の飾り方を再現して撮りました」
とりわけ感動的な体験をしたのは8月25日。ルイ14世の守護聖人、聖ルイの祝日である。この日は日没になると、太陽は庭園にある大運河の縦軸の真上にさしかかり、宮殿を一直線に照らしながら沈んでいくように設計されているのだ。
「実際は窓一面に夕日が映りこんでいるのですが、華やかな舞踏会でにぎわう宮殿が目の前に現れたかのようでした」
太陽王の栄光の象徴として、往時のヴェルサイユ宮殿を彩った金色の再現を試みたという三好氏。眩いばかりの絢爛たる世界に息を飲む展観となるのは間違いないだろう。
一方、木村伊兵衛氏の愛機ライカM3で撮ったパリのスナップは、昨春この遺品を譲り受けたことがきっかけだ。すぐに木村氏の写真集『パリ』が頭に浮かび、撮影を決意したという。
「今から半世紀も前に製造されたこのライカは美しいボケ味が特徴で、最近のカメラにはない魅力がある。その場の雰囲気を空気ごと切り取ってしまうような感覚で撮影しました」
写真は和紙に印画してやわらかな風合いを表現する。少年時代から惹かれ続けた木村作品への敬意とともに、味わい深いモノクロームで「パリの楽園」が繰り広げられることとなる。

◆会期中、2時と4時から、三好氏によるギャラリートークおよびサイン会を行います。

スケジュール

2005年12月18日(日)〜2005年12月25日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/hall/0512/hall3.htm
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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