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所蔵作品展 近代工芸の百年

東京国立近代美術館工芸館
終了しました

アーティスト

七代錦光山宗兵衛, 富本憲吉, 宮川香山, 鈴木長吉, 喜多川平朗, 北村武資, 木村雨山, 森口華弘, 中村勝馬, 志村ふくみ, 鎌倉芳太郎, 平田郷陽, 浜田庄司, 河井寛次郎
近代日本の工芸は、個人の美意識に基づく作品の創造を目指した工芸家たちによって発展し、今日みられるような様々な特色を生み出しました。ひとりの制作者においても伝統と革新とは常に相克し、素材や技法に立ち向かいながら、工芸という枠組みを問い直す試みが工芸の近代化を推し進めていきました。
明治期には輸出や博覧会を主要な目的とする精緻な技巧を凝らした工芸が求められましたが、1920年代に入ると、作者の内面や時代精神が作品に投影されるようになりました。欧米の芸術思潮に影響を受けたモダニズムの作家が活動する傍らで、民芸運動を推進させるグループは、変貌する近代社会のあり方を問いただしました。戦後になると、伝統の再解釈がはじまり、過去に足場を置きながら新しい表現領域への開拓が検証されました。一方、“オブジェ”への挑戦は、存在の根底から揺るがす勢いを既存の工芸に投げつけ、この分野に大きな刺激をもたらしました。今日では、工芸に特有の素材と技法、そしてそのかたちの成り立ちに対する関心が高まり、独自の造形性についてさかんに論議されています。
本展では、時代毎に浮かび上がる作家の思想、素材や技法の解釈、社会的背景等に着目し、日本の工芸100年の流れを約90点の作品によって紹介します。

スケジュール

2005年12月10日(土)〜2006年3月5日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
※入館は閉館の30分前まで。展示替期間、年末年始休館。月曜日が祝日の場合は月曜日開館、翌日火曜日休
入場料[常設展] 一般 250円、大学生 130円、高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳提示をお持ちの方とその付添者(1名)は無料、企画展はイベントにより異なる
会場東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/cg/
住所〒102-0091 千代田区北の丸公園1-1
アクセス東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩8分、 東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅2番出口より徒歩12分
電話番号03-5777-8600
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