終了した展覧会・イベントです

雛祭り −虎屋の雛人形と雛道具−

根津美術館
終了しました
雛祭りは、もともと古代中国において三月の最初の巳の日に、水辺に出て穢れ や災いを祓う行事が起源と考えられています。わが国には七世紀頃に伝わり、平安時 代には上巳の節句として宮廷の年中行事となりました。
また、『枕草子』にみられる「うつくしきもの…ひひな(ひいな)のてうど(調度) 」とは、少女たちが遊びに用いる小さな人形や調度(ままごと道具)をさして愛でた のでしょう。これらの風習がいずれの頃からか三月三日の雛祭りとして定着していっ たようです。
雛祭りは江戸時代になると盛んになり、特に江戸後期から幕末にかけては、贅美を 凝らした雛人形や雛道具が作られました。幕府がたびたび奢侈の禁令を出し、雛道具 も寸法を厳しく制限すると、それを逆手にとり芥子粒に例えられるほど小さな「芥子 雛」や極小の雛道具類が生まれました。江戸では、上野池ノ端の七澤屋の雛道具が、 細工の細やかさと高価さで知られ、大奥や大名家でも珍重されました。
この度は、幕末から明治時代にかけての雛人形と雛道具の300点、株式会社虎屋の ご協力により一堂に展観させていただく機会となりました。十四代御当主が愛娘のた めに調えられた京雛の優美さ、七澤屋の極小雛道具の細工の細やかさは目を見張るほ どです。このほか非常に珍しい銀製の極小雛道具を初公開いたします。春を待つ一日、 雛祭りをお楽しみいただければ幸いです。

スケジュール

2006年2月18日(土)〜2006年4月9日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料[コレクション展] 一般 1100円、大学生・高校生 800円 [特別展] 一般 1300円、学生 1000円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.nezu-muse.or.jp/tenrankai/tenrankai.html
会場根津美術館
http://www.nezu-muse.or.jp/
住所〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩8分
電話番号03-3400-2536
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