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「VIVO」展

写大ギャラリー
終了しました
1959年、『10人の眼』展への参加をきっかけに、若い写真家6人によるセルフ・エージェンシー『VIVO』が設立された。VIVOとはエスペラント語で“生命”を意味する。メンバーは川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高、細江英公である。目的は写真家自らの経済的利益と創作上の環境整備であり、お互い独自の表現を尊重し、独創性、創造性を最も重視する写真家共同体であった。

戦後日本の写真は、報道写真が主流をなし、 1950年に入って土門拳、木村伊兵衛らによって「リアリズム写真運動」が展開される。1950年代後半から前述の『10人の眼』展を契機として、より私性をこめた表現活動が展開されていく。この6人の写真家は、ユニークで衝撃的な作品を通して、日本写真界に新風を巻き起こし評価を得ていく。VIVOは1961年解散するが、僅か2年間で日本の写真表現に多大な影響を及ぼした集団として、日本現代写真の流れの中で、いまなお重要な位置をしめている。

今回写大ギャラリーでは、26年ぶりに『VIVO展』を新たな構成で企画した。出展する作品はVIVO当時のもの、或いはそれに極く近い時点での制作である。展示作品は、川田喜久治『地図』、佐藤明『冷たいサンセット』『サイクロピアン』他、丹野章『サーカス』『アーティスト』、東松照明『NAGASAKI』、奈良原一高『王国1、2』、細江英公『おとこと女』『薔薇刑』のシリーズから構成している。モノクローム・プリント 48点。

ギャラリートーク:7月7日(土) 14:00~16:00 (入場無料)  講演/川田喜久治、細江英公、福島辰夫(写真評論家)

【画像:「おとこと女」1960年 ©細江英公】

スケジュール

2007年6月12日(火)〜2007年7月31日(火)

開館情報

時間
10:0019:00
休館日
木曜日、日曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.t-kougei.ac.jp/arts/sc/topics210.php
会場写大ギャラリー
http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/
住所〒164‐8678 東京都中野区本町2-4-7 東京工芸大学 5号館(芸術情報館)2F
アクセス東京メトロ丸の内線・都営大江戸線中野坂上駅より徒歩7分
電話番号03-3372-1321
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