終了した展覧会・イベントです

「岡本太郎 にらめっこ」展

川崎市岡本太郎美術館
終了しました

アーティスト

岡本太郎
岡本太郎は1975年に『にらめっこ』と題したエッセイ集を刊行します。また、80年と81年には『にらめっこ問答』『人生は夢 にらめっこ問答』として、当時の若者が太郎に悩みをぶつけ、それに対する回答をまとめた本も出版されました。その他作品のタイトルとしても使われる「にらめっこ」とは、岡本にとってどのような意味があったのでしょうか。
最初に出版された『にらめっこ』のエッセイのなかに、岡本が青春の孤独をかみしめていたパリ時代、陰鬱な気分で植物園にでかけ、その片隅の小さな動物園に訪れた際の出来事が「にらめっこ」として収められ、おりの前でヒョウと対峙する若き日の岡本の姿が描かれています。「その暗くやきつく眼に、私の全身の孤独感が、青い炎のように燃えあがった。言いようのない共感と憎悪が、天地でたったひとりの相手として集中する。私はにらみつけた。険悪な、異様な対峙。(中略)生命の瞬間のぶつかりあい。その濃い交歓に全身がひらいた。」ここで描かれているように、「にらめっこ」とは人と獣との生命の瞬間のぶつかりあいであり、さらには『にらめっこ問答』に使われたように、人と人との、あるいは自分自身との生命の瞬間のぶつかりあいと、そこで交わされる生命の交歓を象徴する言葉だったのかもしれません。
今回の常設では、「にらめっこ」と題し、作品の中に描かれた生命のぶつかりあい、そして作品を見る私たちをにらみつけ、生命のエネルギーをぶつけてくるような岡本作品をご紹介します。

[画像: 「手の顔」(1978) 油彩、キャンバス]

スケジュール

2008年1月18日(金)〜2008年4月6日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
休館日: 月曜日(祝日を除く)、2月12日、3月21日
入場料一般 500円、高・大学生、65歳以上 400円、中学生以下 無料 *企画展開催期間中は企画展とのセット料金となります。
会場川崎市岡本太郎美術館
http://www.taromuseum.jp/
住所〒214-0032 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
アクセス小田急線向ヶ丘遊園駅南口より徒歩17分、向ヶ丘遊園駅南口よりバス「生田緑地入口」下車徒歩8分、JR南武線武蔵溝ノ口駅または東急田園都市線・大井町線溝の口駅北口よりバス(向ヶ丘遊園駅南口行き)「生田緑地入口」下車徒歩8分
電話番号044-900-9898
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します