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石川寒巖 展

足利市立美術館
終了しました

アーティスト

石川寒巖
石川寒巖は、1890年、現在の栃木県大田原市黒羽町に生まれます。19歳で上京、洋画を学びますが、わずか2年で病気療養のため帰郷、絵画修行を断念します。郷里では一時精神を病むほどの苦悩の日々を過ごしますが、西那須野の禅寺住職の感化と参禅により再び絵画修行に希望を見出していきます。30歳で再上京、小室翠雲の門に入り、日本南画院を舞台に南画家として活躍します。しかし、1936年、46年の生涯を終え、寒巖の名は戦中・戦後を通じて忘れ去られてしまいます。

1985年、没後50年を記念して栃木県立美術館で企画された「石川寒巖」展により、かつて「新南画」と賞賛された寒巖の画業の全貌が初めて紹介され、改めて評価されることとなります。以来、充実したコレクションが同館に収蔵され現代にいたります。

本展では、印象派風の傾向が認められる現存する唯一の油彩画《日本橋浜町海岸》(1910)から郷里の風景に材をとり、洋画的な陰影や遠近表現による風景画《松林図》(1924)、そして屏風の装飾性の中に厳しい写実を表現した《子牛》(1931)など、石川寒巖の初期から晩年までの傑作の数々を紹介します。

石川寒巖は、同門の大山魯牛(足利の南画家)の兄弟子にあたり、彼に大きな影響を与えたことが知られます。また、1921年の足利市制(施行)記念展覧会に出品するなど、足利との縁も少なくありません。本展は、「アートリンクとちぎ2007」(改修工事により休館中の栃木県立美術館コレクションを活用する展覧会)の一環として開催する足利での初の回顧展となります。

ギャラリートーク
9月1日(土) 14:00から
解説:橋本慎司氏 (栃木県立美術館主任学芸員)
*参加無料(ただし、観覧料は必要)
希望の方は当日、美術館受付にご参集ください。

【画像:「松林図」1924年】

スケジュール

2007年7月28日(土)〜2007年9月9日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 600円、高校・大学生400円、中学生以下は無料
会場足利市立美術館
http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/
住所〒326-0814 栃木県足利市通2-14-7
アクセス東武伊勢崎線足利市駅北口より徒歩8分、JR両毛線足利駅南口より徒歩10分
電話番号0284-43-3133
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