終了した展覧会・イベントです

「怪獣と美術」展

足利市立美術館
終了しました

アーティスト

成田亨、高山良策、池谷仙克、原口智生
1960年代半ばに巻き起こった怪獣ブームは一世を風靡し、多くの子どもたちの心を魅了しました。そのデザインの奇抜さと斬新さは、怪獣が実在しないにもかかわらず、不思議なリアリティを帯び、子どもたちの夢を育みました。日本の怪獣デザインは、先行する海外特撮の怪物と一線を画する独自の作品傾向を形成しました。それは、抽象化や複数の要素の合成など前衛芸術の手法の応用です。そこには確固とした造形理念を読み取ることができます。

怪獣創作に携わった、代表的な美術家が成田亨(1929-2002)です。成田は『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』などで非常に個性的かつ美しい怪獣たちを生み出しましたが、新制作展に作品を発表し新作家賞を受賞するなど気鋭の彫刻家でした。生命感の宿る、高い精神性をたたえた半ば抽象化されたフォルムは、高く評価され脚光を浴びました。

本展は、成田亨をはじめとして、成田が描いた怪獣を立体化した高山良策(1917-82)、成田の後を継いで『ウルトラセブン』の怪獣デザインを手がけ、第二次怪獣ブームを支えた池谷仙克(1940-)、今日の怪獣造形の第一人者である原口智生(1960-)の作品を紹介いたします。直接怪獣を主題としていない絵画や彫刻と怪獣作品を一堂に展覧することによって、それらが分かちがたく結びついていることを提示し、怪獣作品を新たな視点で捉え直すことが本展の目的です。

関連プログラム
-対談「成田亨を語る」
成田流里(故・成田亨夫人)× 清水節(エディター&ライター)
日時:11月3日(土) 14:00〜
対象:中学生以上
定員:100名/ 参加無料

-講演会「縄文・怪獣・シュルレアリスム」
石川翠(芸術批評家、宇都宮アート&スポーツ専門学校および文星芸術大学非常勤講師)
日時:12月8日(土) 14:00〜
定員:100名/ 参加無料

-ワークショップ「ねんどで怪獣をつくろう」
講師:トムラアツシ(怪獣芸術家)
日時:12月1日(土) 14:00〜
対象:小学生以上
定員:30名
参加費:300円
会場:足利市立美術館多目的ホール

各プログラム参加ご希望の方は、電話(0284-43-3131)でお申し込みください。定員になり次第締め切ります。

[画像: 成田亨 「原画 "メフィラス星人"」(1967) 青森県立美術館蔵 (C)成田流里]

スケジュール

2007年11月3日(土)〜2007年12月24日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 700円、高校・大学生 500円、中学生以下 無料
会場足利市立美術館
http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/
住所〒326-0814 栃木県足利市通2-14-7
アクセス東武伊勢崎線足利市駅北口より徒歩8分、JR両毛線足利駅南口より徒歩10分
電話番号0284-43-3133
関連画像

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