「ゴールドラッシュの後:日本の新たなポストバブルアート」

ZAIM

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現代日本アートの新たな局面を紹介するオルターナティブ・イベントTHE ECHOが、横浜トリエンナーレ期間中にZAIMで開催されます。その一環として行われるのが、レクチャーとディスカッションから構成されるイベント「ゴールドラッシュの後:日本の新たなポストバブルアート」。

日本のポップカルチャーの持つ商業的展望、そして今や世界規模の現代アートブームを担う中国を始めとするアジア諸国を発展に導いた先駆者として、現代日本アートは世界からの注目を集めてきました。村上隆、森万里子、奈良美智などの活躍と成功は、彼らの作品の持つ商業主義的側面とブランド戦略によるところが大きいと言えます。彼らの表現するいわゆる「Japanese-ness(日本らしさ)」が、西洋のアートシーンで評価されたのです。これは商業的に見ると功を奏した戦略と言えますが、中国の若手アーティストが続々と進出し、人気日本アーティストの作品を模倣・大量生産していく中で、現代日本アートは、やがてこの隣国の脅威に影を潜めるようになります。日本の発展は終わった。つまり、日本はもはや注目に値しない・・・。

しかし、中国やその他のアジア諸国とは全く違った現代アートと文化の軌跡を、今回ZAIMで展示されるTHE ECHOグループの作品に見ることが出来ます。これらの発展途上国との大きな違いは、日本が既にその発展とバブル期を越えた段階にいるという点です。西欧近代化の影響を余すところなく受け、今や西と東両者にとってオルタナティブな存在となった日本。グローバル化が盛んに謳われた80~90年代は遠い昔のこと。今や日本は、21世紀のこれからに世界が抱える不安を代弁する存在なのです。

そんな中、60年代生まれの村上隆らは、バブル期の栄光から今だ抜け出せず、時代に取り残されているように見えます。一方、国際舞台に台頭し始めた30歳前後の若手アーティストたちは、オタク世代の商業主義を捨て、「日本独自の文化」という国家主義をも拒絶します。彼らはよりグローバルな視点を持ち、東西両者と友好的な関係を築き、新技術を駆使はしても、ポップカルチャーの大量生産に甘んずることは決してない。
彼らが作品を通じて伝えたいのは、日本がバブル後の危機にあるという現実を静かに受け入れる段階に来ているということ。日本はもはや、世界のトレンドを盲目に追いかけることを止め、独自の変化を遂げようとしています。日本が、西欧商業主義を今だに重んじ、グローバルアートを目指す中国とは対極に位置していることは自明です。

今回、ファベル氏はTHE ECHOグループに対する自身の見解を述べると共に、これら若手アーティストたちの新たな展望と可能性について語ります。トークは日本語同時通訳によって進行されます。また、トーク後にはQ&Aセッションとディスカッションも行われます。

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スケジュール

2008年09月17日 19:00~21:00

アーティスト

Adrian Favell

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