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平敷兼七 「山羊の肺 沖縄 1968-2005年」

ニコンプラザ東京
終了しました

アーティスト

平敷兼七
山羊は沖縄の生き写しだ。気性はきまじめでおとなしく優しいのだが、最後にはその絶妙な味ゆえに殺され食べられてしまう。タイトルの「山羊の肺」は、沖縄の歴史と文化の象徴のようだ。
本展は、黙々と働いている名もなき人々、人生をマンガタミー(*)して底辺で生きる『職業婦人』、『渚の人々』、『沖縄戦で死んでいった人達のための「俑」』など1968〜2005年の作品で構成されている。
写真のタイトルが面白い。〈脳は宇宙をかけめぐる〉、〈空き缶を拾いそれを売って家を作った人〉、〈好きな男が女の所から出てくるのを朝までまっている女性〉、〈双子を生み一人は家庭にとられ、もう一人をとられまいとして逃げ廻っている女性〉。
戦後の混乱のさなか、自ら生きていくために、あるいは家族の生活のために「職業婦人」となった女性たち。彼女たちは、沖縄が復興を遂げていく過程で次第に社会の「恥部」と見なされるようになり、村や家族からも排除されていった。写真には、「復興」と「復帰」の蔭で打ち捨てられた女性たちの姿が刻まれている。同時代をともに生き、被写体となった人々が平敷のカメラに向ける眼差しは、静かに深く見るものを見返す。
*人の不幸をみんな自分で背負うこと -平敷兼七写真集刊行委員会

スケジュール

2008年12月2日(火)〜2008年12月15日(月)

開館情報

時間
10:3018:30
最終日は15:00まで
休館日
日曜日
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2008/12_shinjyuku-1.htm
会場ニコンプラザ東京
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/event.html
住所〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー 28F ニコンプラザ新宿内
アクセスJR新宿駅西口より徒歩10分
電話番号03-3344-0565
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