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特集陳列: 装飾料紙と鑑賞料紙

東京国立博物館
終了しました
料紙とは、一般に書に用いる紙をさします。すでに奈良時代には、「漉き染め(すきぞめ)」「吹き染め(ふきぞめ)」などの染紙や、金や銀の細かい箔を散らしたものなど、美しく飾られた料紙がありました。このような紙を、装飾料紙とよんでいます。

 平安時代には、和歌・物語などにふさわしい優雅で繊細な趣のある紙が求められました。型文様を施した雲母(きら)刷り、ろう箋(せん)などの舶載の唐紙(からかみ)、蝶・鳥の下絵や、漉(す)き模様など、さまざまな意匠をこらした装飾料紙は、王朝貴族たちの感性を今に伝えるものです。12世紀に入ると、和製の唐紙が制作され、装飾の粋を極めた「本願寺本三十六人家集」や、善美の限りを尽くした「平家納経」が登場し、装飾料紙の最盛期 が訪れました。鎌倉時代から室町時代にかけてもこれらの技法は受け継がれ、主に金銀泥や彩色による下絵や、型紙を用いた「箔絵(はくえ)」などが発展します。

 室町時代以降、茶道が盛んになるにつれて古筆のブームが起こり、もとは巻子(かんす)装や冊子装であった文学作品、写経などが、鑑賞のために切断され、掛幅(かけふく)装や手鑑(てかがみ)(筆跡のアルバム)などに改められました。今回は、こうした古筆の名品や、もとの体裁をほぼ伝えている国宝「元永本古今和歌集」など、華麗な装飾料紙の世界を紹介します。

スケジュール

2008年11月5日(水)〜2008年12月14日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館 ※その他臨時休館あり
入場料[総合文化展(常設展)] 一般 1000円、大学生 500円、高校生以下および満18歳未満・満70歳以上、障がい者と介護者各1名 無料、特別展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障がい者手帳等ご提示ください) ※入館方法などの最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
展覧会URLhttp://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=5940
会場東京国立博物館
https://www.tnm.jp/
住所〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセスJR上野駅公園口より徒歩10分、京成線京成上野駅正面口より徒歩13分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より15分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)