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「ライト・[イン]サイト -拡張する光、変容する知覚」展

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
終了しました

アーティスト

エイリアン・プロダクションズ、ヨーゼフ・ボイス、ベングト・ショーレン&アーダーム・ショムライ=フィシェルwithウスマン・ハック、ヨッヘン・ヘンドリックス、エヴェリーナ・ドムニチ&ドミートリー・ゲルファンド、ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ、ミシャ・クバル、アンソニー・マッコール、藤本由紀夫、インゴ・ギュンター、ナムジュン・パイク、高谷史郎
この展覧会は,自明すぎてあらためて振り返られる機会の少ない「光」という存在の過去,現在そして未来の可能性を,「知覚」という切り口を通してアートと科学を超えた視点から新たに照射するものです.

光は,わたしたちの日常,また身体や知覚のあり方に大きく関わるだけでなく,この世界のさまざまな事物の存在や形態,見えを可能にしている根源的なメディウムといえます.地球上の生命や環境は,太陽光に依存することで生態系を形成・維持しています.また人間にとって光は,生存のみならず精神的な指標として,宗教,科学,哲学的な意味を与えられてきました.とりわけルネサンス以降の光学の発達は,カメラ・オブスクーラを介した遠近法の確立を皮切りに光学装置や視覚のシステム,そして新たな芸術表現を生み出しました.続く啓蒙の時代において,光が知識および世界の可視化へ向かう隠喩とされたことも忘れることができません.

19世紀には光が電磁波の一部として再定義され,電気の登場以降現在にいたるまで光技術は自然/人工光,可視/不可視にかかわらず進展し,日常のあらゆる場に定着しています.アートにおいては20世紀以降,光が素材やメディウムとして活用され,光技術に挑戦するアート&テクノロジーの実験が各時代で展開されました.そして21世紀を迎えた現在,光技術は光学機器からデジタル機器へと延長され,ナノやバイオテクノロジー,通信,映像分野を筆頭に,エンタテインメント,教育,医療などさまざまな現場で応用されています.

そのような状況の中,私たちは光のもつ潜在性を,未来に向けていかに発動させることができるのでしょうか.この展覧会では,拡張し続ける光技術によってもたらされる私たちの知覚そして身体認識の変容を,概念・現象・プロセス的に独自のヴィジョンとともに体験させる実験的な作品やプロジェクトを紹介します.

既存の視覚システムを参照しながらもそれを批評的に突き崩していく作品,光を通した逸脱的な知覚へと開いていく作品,光をかつてない方法で可視化する作品…….いずれも観客の知覚や思考とともに生じるダイナミックな体験そのものが「作品」として浮上します.

「ライト・[イン]サイト」展は,観客自らが光を介して「見ること,視覚,観察(sight)」の意味を問い直し,それによって新たな「洞察(insight)」を獲得していく契機となるでしょう.

トークイベントや講演会も開催します。詳しくはHPご覧下さい。

スケジュール

2008年12月6日(土)〜2009年2月28日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
備考
休館 12/29~1/5
入場料一般・大学生 500円、高校生以下無料
展覧会URLhttp://www.ntticc.or.jp/Press/2008/11/1118_01_j.html
会場NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
https://www.ntticc.or.jp/
住所〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4F
アクセス京王新線初台駅東口より徒歩3分、小田急小田原線参宮橋駅より徒歩11分、都営大江戸線西新宿五丁目駅A2出口より徒歩12分
電話番号0120-144199
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