終了した展覧会・イベントです

「Fresco 時を航るフレスコ II」展

多摩美術大学美術館
終了しました
本展は、多摩美術大学共同研究「ヨーロッパ・アジアにおけるフレスコ画研究」(日本を含むシルクロードのフレスコ技法を探求する)の成果を発表するもので、昨年に引き続き第2回目の展覧会です。

絵画の歴史を紐解く時、それはフレスコの足跡を辿ることに他なりません。古代ギリシア時代からまさに、人類の歩みと共にフレスコは描かれ、時を超えて色彩を留めてきたと言っても過言ではありません。なぜフレスコは時の浸食に耐えられたのでしょうか。その秘密は下地に用いられる石灰層と顔料が作り出すフレスコ現象にあります。人類最古の絵画、旧石器時代のアルタミラ洞窟壁画が今日まで彩色を留めている理由、実は洞窟内の石灰岩表面に描かれたことが幸いし、「天然のフレスコ」となったからでした。本展では、フレスコを成立させている根源であるこの石灰に注目し、地中海からアジアまでの歴史的フレスコの「裏」に迫り技法解明し、そのプロセスを公開します。そして石灰下地の絵画をフレスコとして共通の視座とする時、敦煌莫高窟や高松塚古墳壁画も同じ範疇であることが明らかとなり、ユーラシア大陸を跨ぐ新しい絵画文化論が浮かびあがります。

本展のもう一つの見所は、この研究成果を踏まえていかにして現代へ発展させることができるかというテーマにあります。壁や支持体を介して成立するフレスコは現代建築の作り出す空間と一体となり、そこに関わる人々へ向けてのプレゼンテーションとなるに違いありません。フレスコを通じてアートと社会の未来を提案いたします。

シンポジウム:『フレスコ×現代建築−歴史的技法から現代建築へのアプローチ−』
日時 : 8月1日(土) 13:00〜16:00
会場 : 多摩美術大学美術館 1F 多目的室
※参加自由

ルーマニア技法による公開制作
作家 : ニコラエ・サヴァ (元ルーマニア・アカデミア教授)
日時 : 7月30日(木)〜8月7日(金)
会場 : 2F 展示室

スケジュール

2009年7月30日(木)〜2009年9月6日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
火曜日
火曜日が祝日の場合は火曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
※現在リニューアルに向け長期休館中
入場料一般 300円、大学生・高校生・中学生・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
※現在リニューアルに向け長期休館中
会場多摩美術大学美術館
https://museum.tamabi.ac.jp/
住所〒194-0215 東京都町田市小山ヶ丘6-4-8(事務室)
アクセス※2023年3月31日をもちまして多摩市落合での事業は終了致しました。現在、リニューアルに向け準備中です。
電話番号042-706-7767(事務室)
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