art project franticは「出現しつづける内証 光村健による一連の肖像」展を開催します。光村の肖像は、最初に彫刻的な特徴によって人を感動させる。顔あるいは頭はカンヴァスの次元に侵入し、「形象化された重量」として表れる。つまり、中心に位置付けられ、イメージの境界まで広がり、動かせない形成的なボリュームとして絵画を占める。光村は造られた人に顔の特徴を彫る。つまり、「溝」、「腔」、「くぼみ」、「えくぼ」はキャラクターと彼の経験を構成する。光村の顔は「明確な重力」と「幾何学的な大量化」という印象を与える。つまり、観客は描かれた人たちを「物理的な全体性」、「固体の存在」、「固定の表現」として受け取る。