「集中講座vol.3 環境・芸術・想像力 - 芸術による、環境へのしなやかなアプローチ」

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アーティスト

芹沢高志

「『環境問題』といっても、『環境』に問題があるわけではないということです。そうではなく、我々の『環境』に対する働きかけ方に問題があるということ。」

70年代から環境と芸術の領域で活動してきたレクチャラーの芹沢氏は、環境問題を、環境そのものというよりも、人間と地球の運動の関係性として捉えます。環境が急激に変化し始めたのは、20世紀に起こった二つの世界大戦で開発された兵器やテクノロジーが民生転用され、過剰な生産力と膨大なエネルギーが大量消費社会を生み出した
ことに端を発しているといえます。

このような世界的動向に対して、環境へのオルタナティヴな「働きかけ方」を探った科学者、建築家、思想家、アーティストなどがいました。このレクチャーでは、1963年に思想家で建築家のバックミンスター・フラーの『宇宙船地球号操縦マニュアル』や1960年代から70年代にかけてのロバート・スミッソンやマイケル・ハイツァーによるランドアート、90年代以降の地域主導型の芸術祭や参加型の作品などを取り上げながら、環境への働きかけ方を美的に実践する方法を探ります。

芹沢氏の70年代から80年代にかけての環境分野での仕事、そして「P3 art andenvironment」や「横浜トリエンナーレ2005」、あるいは「別府現代芸術フェスティバル2009『混浴温泉世界』」など現代アートに関係する活動を総合して、環境問題に芸術の観点からしなやかにアプローチする方法論にご期待ください。

ウェブサイトからお申し込み下さい。

[画像: ロバート・スミッソン「スパイラル・ジェティ」1970/ Photograph by Soren Harward]

スケジュール

2009年9月18日(金)〜2009年9月19日(土)