終了した展覧会・イベントです

川廷昌弘 展

ニコンプラザ東京
終了しました

アーティスト

川廷昌弘
日が暮れてきた。まもなく江ノ島の燈台に灯りが点る。
ここに大きな旅館があった頃は、部屋から海の向こうに江ノ島が見えていた。その頃、このあたりに岸田劉生が6年ほど暮らして、娘や風景を描きまくっていた。劉生が写生をしている時に抜けた風。描いた光。今も昔も変わるはずがない。僕が生まれ育った芦屋も海辺の町だった。しかし海は埋め立てられ、町は阪神大震災で瓦解した。喪失感を写真集「一年後の桜」で表現したが、心に刻まれた「松韻」が聞こえる風景を、仕事で転居する事を契機に探すことにした。芦屋と同じモダニズム文化を嗅ぎとり、湘南・鵠沼の東屋旅館の跡地に家を建てた。この町では「松韻」があちこちから聞こえてくる。しかし、開発による変化は激しく、撮影した場所も次々失われていくようになってきた。相模湾に面し、塩害を防ぐために黒松を植える事で、自然共生を図ってきた先人たちの知恵。それを忘れた持続可能ではない開発。僕は「松韻」が聞こえる風景を撮る。地域の大切な資産、守りたい風景、記憶の風景を撮る。モノクロ55点。

スケジュール

2009年3月10日(火)〜2009年3月16日(月)

開館情報

時間
10:3018:30
最終日は15:00まで
休館日
日曜日
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2009/03_shinjyuku-2.htm
会場ニコンプラザ東京
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/event.html
住所〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー 28F ニコンプラザ新宿内
アクセスJR新宿駅西口より徒歩10分
電話番号03-3344-0565
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