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コレクション展 「旅」

東京都写真美術館
終了しました

アーティスト

フェリーチェ・ベアト、日下部金兵衛、ライムント・スティルフリード、ジョン・トムソン、柳沢信、須田一政、内藤正敏、荒木経惟、福原信三、中山岩太、安本江陽、木村伊兵衛、渡辺義雄、名取洋之助、奈良原一高
旅は写真の黎明期から常に関わり合いの深いテーマでした。日本においても幕末に写真が渡来して以来、様々な視点で旅と関わり合いの深い写真が残されています。本展では写真の黎明期から現代に至るまで「旅」というテーマのなかから生み出された多種多様な表現を持つ作品を、3つの視点に分けて展示を構成します。
出品作品はすべて当館のコレクションから構成します。写真ファンから歴史や旅行に興味のある方にまで幅広くお楽しみいただける展示で、今まで出品のチャンスが少なかった稀少な名品も数多くご紹介いたします。

第1部「東方へ 19世紀写真術の旅」
5月16日(土)〜7月12日(日)
第1部「東方へ 19世紀写真術の旅」では、幕末から明治半ばにかけて、極東への憧れをもって日本を訪れた外国人旅行者に向けてお土産用に製作された手彩色写真(横浜写真)を中心として展示を構成します。併せてヨーロッパから極東へと至る旅行写真の系譜もたどります。そこには写真術の旅立ちが見て取れると同時に、日本がどのように「世界」の中に立ち現れてきたかがたどれるはずです。
【第1部の主な出品作家】
フェリーチェ・ベアト、日下部金兵衛、ライムント・スティルフリード、ジョン・トムソンほか

第2部「異郷への旅」
7月18日(土)〜9月23日(水・祝)
第2部「異郷への旅」では、日本人が捉えた日本の風景を中心に展示します。観光が日常化し、カメラは旅に出る時の必需品となっていきます。しかし次第に、ただ単に旅の記念として撮影するだけではなく、写真を通して内的な心象風景を示す作品が現れてきます。見なれた現実を異郷として眺める視線は、現実の風景を捉える視線から、自己を振り返るための風景への旅を創出してゆきます。
【第2部の主な出品作家】
柳沢信、須田一政、内藤正敏、荒木経惟ほか

第3部「異邦への旅」
9月29日(火)〜11月23日(月・祝)
第3部「異邦への旅」では、日本の写真家たちが捉えた海外への視線を辿ります。ピクトリアリズムの影響を留めた福原信三によるパリの風景から、渡辺義雄による生き生きとした海外の街のスナップショットといった、日本の写真史を確立させた名写真家たちによる新鮮な異国での光景を、異邦人として旅した彼ら日本人写真家たちの視覚を通して、鮮やかに蘇らせます。
【第3部の主な出品作家】
福原信三、中山岩太、安本江陽、木村伊兵衛、渡辺義雄、名取洋之助、奈良原一高ほか

[画像:柳沢信「岩国にて」(1972)「片隅の光景」より ( 第2部「異郷への旅」にて展示)]

スケジュール

2009年5月16日(土)〜2009年11月23日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
木曜日・金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
第1部: 5月16日(土)〜7月12日(日)、第2部: 7月18日(土)〜9月23日(水・祝)、第3部: 9月29日(火)〜11月23日(月・祝)
入場料一般 500円, 学生 400円, 中高生・65歳以上 250円
会場東京都写真美術館
http://topmuseum.jp/
住所〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
アクセスJR山手線・埼京線恵比寿駅東口より徒歩7分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口より徒歩11分
電話番号03-3280-0099
関連画像

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