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「特集陳列 法帖と帖学派」

東京国立博物館
終了しました
現在のような印刷技術のなかった古代の中国では、早くから拓本(たくほん)の技法が考案され、学書や鑑賞に供されてきました。拓本の文化を背景に、名筆を選んで木や石に刻し、これを製本したものが法帖(ほうじょう)で、多くの人々の書を集めたものを「集帖(しゅうじょう)」、ひとりの人物の書を集めたものを「専帖(せんじょう)」、ひとつの作品のみを収めたものを「単帖(たんじょう)」といいます。

北宋(ほくそう)の淳化(じゅんか)3年(992)、太宗(たいそう)皇帝は宮中の所蔵品から歴代の名筆を選出・編修した法帖を刊行させました。これが勅撰(ちょくせん)になる最古の集帖『淳化閣帖(じゅんかかくじょう)』です。王羲之(おうぎし)・王献之(おうけんし)(二王)の行草書や、その流れを汲む書を収めた『淳化閣帖』は、後世に大きな影響を与えました。

明時代には著名な収蔵家が輩出し、収蔵品を誇示するかのように、家刻の法帖を刊行するようになり、その風潮は清時代に受け継がれます。宋時代から元・明・清時代にわたって、法帖は書を学ぶ者の基本テキストとして尊ばれてきました。中国書法史を彩る多くの書人は、二王とその流れを汲む書を収録する法帖によって書法を習得し、自らの書風を創り上げてきたのです。

このたびは、官刻(かんこく)や家刻(かこく)のさまざまな法帖と、法帖を学んで一家を成した清時代の諸家の作例を展観します。台東区立書道博物館と同一のテーマで開催する共同企画は、今回が第6回。両館の展示を通して、古人の古典に対する様々な想いをご高覧ください。

スケジュール

2009年3月3日(火)〜2009年4月26日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館 ※その他臨時休館あり
入場料[総合文化展(常設展)] 一般 1000円、大学生 500円、高校生以下および満18歳未満・満70歳以上、障がい者と介護者各1名 無料、特別展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障がい者手帳等ご提示ください) ※入館方法などの最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
展覧会URLhttp://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6256
会場東京国立博物館
https://www.tnm.jp/
住所〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセスJR上野駅公園口より徒歩10分、京成線京成上野駅正面口より徒歩13分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より15分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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