終了した展覧会・イベントです

松蔭浩之 「KAGE」

ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
終了しました

アーティスト

松蔭浩之
2010年9月15日よりミヅマアートギャラリーにて、松蔭浩之展「KAGE」を開催いたします。

本展「KAGE」で松蔭が提示するのは、太陽が消滅し風が止まった時代のアート。松蔭は最近、「近未来についてよく考える」と言います。現在からの「近未来」を思い描くことではなく、その言葉がリアルに現存していた過去を考察するということ。それは、高度経済成長時代や冷戦時代、すなわち松蔭自身の幼年期、思春期にあたる70年代から80年代バブル期前夜……夢や希望を映し、一方では不安を広げた「近未来のあった時代」を再考しつつ、現代を描出するということです。

光や存在感、躍動感に満ち溢れた絶対的アイコンがつかみにくくなった現代において、何を被写体とするべきか。松蔭はここであえて、「すべての存在を立証する“影”にフォーカスする」ことで、新しいクリエイティブに踏み込みました。「KAGE:影」とは、光や物体にさえぎられて形成されるいわゆるShadowだけでなく、遺影、御影などの絶対的なイメージ、また影響力、さらには影武者などの「にせもの」や裏方、隠され闇に葬られた事実、社会や心の暗部などを指します。忘れ去られつつある過去を「影」と認識して向き合い、現代に再生することで、新しい光を映し出すことができるのか。

本展では、かつて圧倒的なアイコンであった三島由紀夫や山口百恵、さらに若き日のオノヨーコなどをモチーフに、松蔭のごく個人史的な思春期のアイデアを、写真、オブジェ、映像などからなるインスタレーションに形を変えて作品へと昇華させます。不親切なまでにパーソナルなアイコンが散りばめられた会場で、鑑賞者は困惑とともに、「影:image」を膨らませることになるでしょう。それもまた松蔭自身が確立してきた、「自身を追体験させる」という表現方法の一環であるとも言えます。

過去、様々なメディアを駆使して多くの人々を魅了してきた松蔭浩之の渾身の新作展「KAGE」を是非ご高覧ください。

スケジュール

2010年9月15日(水)〜2010年10月16日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.mizuma-art.co.jp/exhibition/1281608555.php
会場ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
https://mizuma-art.co.jp/
住所〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル 2F
アクセス東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅5番出口より徒歩5分、JR中央・総武線飯田橋駅西口より徒歩8分、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅B3出口より徒歩8分
電話番号03-3268-2500
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します