終了した展覧会・イベントです

「日本画と洋画のはざまで」展

山種美術館
終了しました

アーティスト

岸田劉生、安井曽太郎、速水御舟
開館1周年を記念した特別展「日本画と洋画のはざまで」では、日本画と日本における油彩画である「洋画」という二つのジャンルにおける接点と並存、西洋画への意識、相互に与えた影響などに焦点をあて、交錯する「日本画」と「洋画」の境界線を考察する展覧会を開催いたします。

明治時代、文明開化を迎えた日本では、西洋からの油彩画が入ってくると同時に、それまでの日本古来の絵画を「日本画」、西洋画の材料・技法を用いた絵画を「洋画」として区別をするようになりました。しかし、必ずしも「日本画」と「洋画」は相反する芸術として存在したわけではありません。両者は互いに影響を与えながら時に歩み寄り、時に乖離(かいり)しながら、それまでの時代にはなかった新たな様式を確立していきました。

大正から昭和の時代になると、さらに多くのヨーロッパ絵画が雑誌や展覧会を通して日本国内で紹介され、海外留学などにより西洋画を学んだ日本人が「洋画」によって日本の文化や風俗を描いた時代でもありました。こうした動きは、日本画壇にも大きな影響と刺激を与え、竹内栖鳳、速水御舟、小林古径ら日本画家の作品にも西洋画からの影響が表れてきます。一方、日本画家と洋画家たちの交流は、それぞれの技法への関心を高め、岸田劉生、梅原龍三郎、高橋由一ら洋画家が、日本画の画材や技法に関心を持ち、自らの作品の中にそれらを積極的に取り入れた事実も注目に値します。

本展覧会では、日本画と洋画の作品約75点を比較展示し、「近代化の中の日本画」「ヨーロッパからの感化」「日本画 vs. 洋画」「日本画と洋画の交錯」「劉生と御舟」という5つの視点から、それぞれの作品が「日本画」と「洋画」のはざまで揺れ動くさまを探ります。

[画像: 速水御舟「炎舞」(1925)(重要文化財)]

スケジュール

2010年9月11日(土)〜2010年11月7日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し、翌日火曜日休館
展示替え期間・年末年始休館
入場料一般 1200円、大高生 900円、中学生以下無料
会場山種美術館
https://www.yamatane-museum.jp/
住所〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
アクセスJR・東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分、恵比寿駅西口1番乗り場より都バス(学06番・日赤医療センター前行)広尾高校前下車徒歩1分、渋谷駅東口ターミナル54番乗り場より都バス(学03番・日赤医療センター前行)東4丁目下車徒歩2分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します