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O JUN 「O JUNの山」

ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
終了しました

アーティスト

O JUN
ミヅマアートギャラリーではO JUN個展「O JUNの山」を開催致します。

昨年10月にミヅマ・アクションで開催された森淳一との二人展「痙攣子」も記憶に新しいO JUNですが、2010年は「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)への参加、「アーティストファイル2010-現代の作家たち」(国立新美術館、東京)での鉄フレームに入った作品で壁一面を埋め尽くすインスタレーション、また来る6月にはリトアニアのthe Vilnius Painting Triennialに招聘されるなど、その活動は国内外においてますます注目されています。

過去には紙にガッシュやパステル等の素材を使った作品を多く制作してきましたが、本展ではこれまでまとめて発表する事のなかった油彩の新作を中心に展示致します。メインとなる 200号のキャンバスを上下2枚組み合わせた大作では平面へのこだわりはそのままに、絵画的手法や画材を変えるなど実験的なアプローチによって現れるモチーフの表情の変化に着目しつつ、その背後に隠された真相を暴き出します。

「作品は明るさや光が吟味されたもの」と語るO JUNのこれまでの作品では、ニュースや新聞で目にした事件や光景に由来するモチーフが明るい色で描かれており、その不穏な存在感が作品の一つの特徴であるとも言われてきました。今回の試みでは作品表面を暗くし、コントラスト、配色、混色、配置の妙など絵画を成立させる為のポジティブな要素を排除した上で、より輝く作品の実現を図ります。

また、柳田國男の「山の人生」の世界観が作品に影響しているという作家の、タイトルにその名を冠したドローイング群を小部屋に展示いたします。急に翳ったかと思えば光が当たる、木立うっそうとする山。海のようにはっきりと二分できない山と、そこに生きる様々な生業につく人々、山に姿を消した人々などの記録は、神秘や空想の世界よりもはるかにもの深い隠れた現実を露呈します。O JUNはそうした山の存在に自分自身を重ねているのかもしれません。山の起伏と自身の作品の起伏を重ねるように。

作品の明度を追求し、平面上のズレに悠々と身を任せるO JUNの作品世界をぜひご高覧ください。

[画像:O JUN「山の人生 - 第1日」2009 紙に鉛筆、クレヨン 50x50cm 撮影 宮島径]

スケジュール

2010年3月24日(水)〜2010年4月24日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.mizuma-art.co.jp/exhibition/1266490806.php
会場ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
https://mizuma-art.co.jp/
住所〒162-0843 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル 2F
アクセス東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅5番出口より徒歩5分、JR中央・総武線飯田橋駅西口より徒歩8分、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅B3出口より徒歩8分
電話番号03-3268-2500
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