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AIT ARTIST TALK #44「逃げ去るアニメーション」

AITルーム
終了しました

アーティスト

石田尚志
AITでは、3月8日(月)19:00より、美術家/映像作家の石田尚志を迎え、アーティスト・トークを行います。本トークは、新たな表現の場や作品形態に挑戦するアーティストを支援する「ボイジャー / AITアーティストサポート・プログラム」の一環として開催されます。

石田は主にアニメーション映像を制作していますが、その作品は、マン・レイやフェルナン・レジェ、また元祖VJともいわれるレン・ライなど、20世紀のはじめから脈々と受け継がれてきた実験映画の流れに関連づけられるといってもいいでしょう。

時に一万枚もの原画から生まれるアニメーションには、幾何学的な構図と植物の蔦や波のうねりを想起させる有機的な線描が、音楽とともに変奏曲のように変化してゆきます。かつてライブペインティングを行っていた石田。その躍動感やイメージが生まれてくるプロセス自体を視覚化するべく、ドローイング・アニメーションの技法をほぼ独学で習得しました。近年では、部屋を丸ごとアニメーションの舞台にし、例えば窓から差し込む陽光の変化と同調させ、部屋の壁面を描線が侵食してゆくかのような「Reflection」(2009)を制作しました。また、J.S.バッハのフーガ(遁走曲)の構成をアニメーション化した「フーガの技法」(2001年)では、対位法という音楽の建築的対話と同時に、アニメーションの尽きることのない可能性を提示しています。このような石田のアニメーションは、あらかじめ計算された理知的な構図とその時々の感性による偶然性が織りなすタペストリーのように見えることでしょう。

本トークでは、石田がこれまでに制作してきた作品を紹介しながら、その表現の源にある考え方やそれを実現するためのアニメーション技法などに迫ります。2010年の上半期は、東京都写真美術館や国立新美術館、また「あいちアートの森 知覚の扉Ⅱ」などの展覧会に参加している石田の、鮮やかな色彩と光、音、しなやかな描線に満ち溢れた「世界」にご期待ください。皆様のお越しをお待ちしております。

定員:35人(予約制)
本トークは日本語のみです。

[画像:「Reflection」(2009) HDcam 6.5分]

スケジュール

2010年3月9日(火)

開館情報

休館日
日曜日
イベントにより異なる。
入場料一般 1000円、学生・ベースメンバー 800円、ハウスメンバー/サポート メンバー 無料  
会場AITルーム
http://www.a-i-t.net/ja/
住所〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403
アクセス東急東横線代官山駅正面口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線4番出口より徒歩7分、JR山手線・埼京線恵比寿駅西口より徒歩10分
電話番号03-5489-7277
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