スザンナ・ニーデラー「TOKYO HANNA」

a piece of space APS

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アーティスト

スザンナ・ニーデラー

APS企画展シリーズ:a piece of workの第22回として“スザンナ・ニーデラー:TOKYO HANNA”を開催いたします。

スイスの作家ニーデラーは2009年にAPSとGallery Jinで個展を開催後、2010年にアルテピアッツァ美唄で小林俊哉との2人展を、そして今春はチューリッヒで個展を開くなど活発に発表を行ってきました。また、チューリッヒにある駅の構内に大規模な作品を設置、そして現在は建設中のビル内にあるガーデン全体がニーデラーの作品として制作されているなど、パブリック・アートにおいても精力的に活動を展開しています。

一貫したモチーフである“ellipse/エリプス/楕円"の語源は「空白・欠如・ギャップ」です。視覚・文学・音楽の表現すべてに存在する「空白」を指標に、より深い理解への道筋ができるとニーデラーは考えます。ゼロにも見えるエリプスによる視覚表現は、作品という「存在」があることで「空白」が大切な意味を持ち得るのです。それはちょうど言葉の「間」を読むことで人が人を理解する重要な糸口を見つけるのと同じでしょう。この視点を制作の根拠とし、ニーデラーは1990年代初頭から作品展開を続けています。

「無言のうちに語る花」を思い起こさせてくれる“TOKYO HANNA”では、“ellipse"を指標に、観る者を深い静寂と安らぎに包まれた世界に招いてくれることと思います。

スケジュール

2011年5月25日(水)〜2011年6月11日(土)