終了した展覧会・イベントです

吉田哲也 + 若林砂絵子 「表現する葦」

多摩美術大学美術館
終了しました

アーティスト

吉田哲也、若林砂絵子
この二人のアーティストは、美術家としての多くの可能性と期待を持たれながら急逝しました。寡黙さの中に彫刻としての厳しさと鋭さをもつ吉田哲也と、意欲的で苦闘の跡が増殖的なエネルギーとなった若林砂絵子は、制作過程と作品の傾向に異なるベクトルがありながら、美術に対峙する姿勢の核には、ひたむきな造形表現への追求があり、既成の美術の枠組みや方法論にとらわれない柔軟性を有する、強くたくましい信念と制作姿勢を貫き通しました。美術家としての経歴は弱々しくとも、それはまるで葦のように、しなやかさとたくましさを持ち合わせています。パスカルの「考える葦」ではありませんが、それぞれ二人の中にある美への探求は、大きく時代や社会との呼応と深度を高めていく中で「表現する葦」の如き仕事を遺したように思えます。それは傑作や巨匠という尊大な特異点ではない、まさに美術への真摯な葛藤や懐疑の確かな痕跡として、我々の思考を触発し、共鳴と勇気を与えてくれる機会となるでしょう。

スケジュール

2011年10月29日(土)〜2011年12月4日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
火曜日
火曜日が祝日の場合は火曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
※現在リニューアルに向け長期休館中
入場料一般 300円、大・高校生 200円、中学生以下、障害者および同伴者は無料
会場多摩美術大学美術館
https://museum.tamabi.ac.jp/
住所〒194-0215 東京都町田市小山ヶ丘6-4-8(事務室)
アクセス※2023年3月31日をもちまして多摩市落合での事業は終了致しました。現在、リニューアルに向け準備中です。
電話番号042-706-7767(事務室)
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