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村井進吾 「黒体 2011」

ギャルリー東京ユマニテ
終了しました

アーティスト

村井進吾
村井の作品はそのストイックな印象のせいか、まず石の美しさに心を奪われます。作品は黒御影石や大理石を掘削しただけの一見、簡潔極まりない形状をしていますが、それらの表情を丁寧に見ると所々に内部に思いを馳せる痕跡がいくつも見られます。村井は従来、石塊を分割し再度組み立てた作品を発表してきました。それは二度と内部構造を見ることが出来ない、見えない部分を想像するしかない作品でした。そのような中、近年は内部を隠すのではなく、外から全てが見える作品へと変化してきています。

物体である「石」に、ある構造を与えることによって、その作品はどのような見え方をするのか?さらに、闇の固体である石とはどのような物体なのか?その闇の内部を見てみたい、と村井は言います。村井の作品は常に「石」本来が持つ、重量感や緊張感を湛えながらも、沸々と湧き上がってくる不可思議で愛おしくもあるその素材への探究心が十分に発露されたものと言えます。

今回は近年発表している表面を細かく削り取った「黒体」シリーズの新作になります。今春発表した「黒体 1101」は高さ2.5mもの巨大な塔のような強い印象を与えるものでしたが、今回の新作は高さがわずか10cm前後。地を這い、地面を覆うようなその新作が、画廊の空間でどのような表情を見せるか楽しみな展示となりました。

[画像: 村井進吾 「黒体1101」(2011) 黒御影石 86x66x258(h)cm 「雨引きの里と彫刻」展示風景 撮影:山本糾 ]

スケジュール

2012年1月10日(火)〜2012年1月28日(土)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
会場ギャルリー東京ユマニテ
https://g-tokyohumanite.com/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩2分、都営浅草線宝町駅A3出口より徒歩2分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩2分
電話番号03-3562-1305
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