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「コレクション037 李禹煥と韓国の作家たち」展

東京オペラシティ アートギャラリー
終了しました

アーティスト

李禹煥
「東洋的抽象」のテーマをもつ寺田コレクションには、韓国をルーツとした作家の作品が多く収蔵されています。コレクションを収集した寺田小太郎氏は「日本的なるもの」への探求を進めるうち、歴史的にも現代においても日本の美の源流に朝鮮半島の影響があることを強く感じたといいます。また寺田氏によれば、コレクションのもう一つのテーマ「ブラック&ホワイト」の「ホワイト=白」は、寺田氏が韓国の作家の作品に惹かれる要素の一つです。李朝の白磁や木綿の衣服を思わせるそれは、黒と同様、寺田氏が魅力を感じてきた「『表現』と『非表現』の世界」を往還する色なのです。すなわち表現の要素を削ぎ落としてゆくことで向かう無の世界であり、同時に豊かな世界の広がりを想像させます。

本展で紹介するのは、長年日本で過ごした郭仁植や李禹煥、パリで制作を続ける鄭相和(チュン・サンハ)、日本で生まれ育った尹熙倉をはじめとする様々なかたちで韓国と日本、あるいは西洋に制作の根を広げてきた作家です。彼らが西洋を起源とする近現代の美術の流れの中で個を意識し、独自の作風に到達したのは明らかですが、彼らの作品にみられる存在そのものへの関心や、自然と美が結びつく瞬間を捉える直観、時に自然を超えようとする人間の根源的なエネルギーに触れるたび、日本人が古くから憧れをもってきた、かの国の風土に由来する自然の鼓動を感じずにはいられません。

[画像: 李禹煥「線より」岩絵の具、キャンバス 99.5x80.0cm (1976)]

スケジュール

2011年4月9日(土)〜2011年6月26日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日休館
年末年始休館
入場料企画展の料金に含む。収蔵品展のみ (project Nの入場料を含む)200円
展覧会URLhttp://www.operacity.jp/ag/exh130.php
会場東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
住所〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
アクセス京王新線初台駅東口より徒歩3分、小田急小田原線参宮橋駅より徒歩11分、都営大江戸線西新宿五丁目駅A2出口より徒歩12分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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