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「それぞれのおもい」展
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「それぞれのおもい」展
セイコーハウス銀座ホール
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アーティスト
岩田典子、髙橋みき、雨宮弘子、井上春子
この小さきものたちが発する美しさ、愛らしさ、優しさ、神々しさに、思わず言葉を呑む。人形たちのまとう空気は穏やかな世界へと観るものを誘(いざな)う。岩田典子さん、髙橋みきさん、雨宮弘子さん、井上春子さん、師も技法も異にする四人の作家の手になる人形たちが和光ホールで一堂に会する。
昨年の震災後に創られた「明日へ」と題された岩田さんの作品は祈る少女の傍らに希望を捧げ持つかのように静かに女性が佇む。神さびた妖しの闇に舞い出でようとする若い女性の一瞬を鮮やかに切り取った、髙橋さんの「宵祭り」。雨宮さんの「華」は大向こうからの掛け声を受け、威風堂々たる松の位の吉原の太夫である。吹き抜ける風の音に耳を澄ませ、のびやかに胸をそらせた少女の人形は井上さんの手による「宙(そら)」。
技法は四人四様である。八十路を迎えた岩田さんは木芯桐塑和紙貼を用い、長年研鑽を重ねてきた。「これからも心に触れる人形を創り続けていきたいと思っています」と微笑む。絵と彫刻の一体化を求めて人形に出会った髙橋さんの技法も木芯桐塑和紙貼であるが、独自の工夫を凝らしている。「和紙を活かすというより和紙を使って自分のイメージに近づける表現を求めています」と語る。「伝統的な素材と技法を用い、新しい感覚表現を目指しています」と言う雨宮さんの技法は木芯桐塑布嵌込。木彫布木目込の井上さんは「彫刻刀をよく研いで桐の木を削るときが快感です。何もかも忘れます」と言う。それぞれの技法は多彩だが、制作に傾ける熱意は皆一様に熱い。
また今回は、グループ展ならではの趣向として、誰もが思い出を抱く「祭り」と「なつかしい頃」を共通のテーマに掲げ、四人の作家たちが創作した作品も発表される。
[画像: 岩田典子「明日へ」20×20×40cm]
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スケジュール
2012年3月2日(金)〜2012年3月8日(木)
開館情報
時間
11:00 〜 19:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料
無料
会場
セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所
〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
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アクセス
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号
03-3562-2111
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#工芸・民藝
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