終了した展覧会・イベントです

中田一於 「釉裏銀彩の華」

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

中田一於
昨年、伝統工芸の保存・伝承に貢献したとして紫綬褒章を授与された中田氏。九谷で色絵を生業とする名窯に育った氏は約30年前に釉裏銀彩の技法を確立した。「人とは違う仕事をしたいと思っていました。銀箔という素材を使ってみたかったのです」。だが、銀の持つ宿命は酸化による変色。九谷でも使う人はいなかった。釉裏金彩は既に重要無形文化財保持者・田美統(みのり)氏が制作している。金彩があるなら、銀彩があってもよいのではないか。そんな思いで挑戦した釉裏銀彩には予想外の利点があった。釉薬で閉じ込めることによって、銀の美しさがそのまま保たれるのである。

釉裏銀彩には手間と根気が必要だ。素焼きの磁器に下地を塗り、焼成。切った銀箔を膠(にかわ)で張り、乾燥させて焼成。銀の濃淡を表現するために2枚、3枚と箔を重ね、模様を切り出し、その折に出た銀箔の溜りを均(なら)す。何度も焼成を重ね、息の詰まるような工程を経て、銀の輝きは不変のものとなる。
大きな壺から小さな香合まで、花が咲き、幾何模様が舞う。

[関連イベント]
中田一於氏と、花人 唐木さちさんによるギャラリートークを予定しております。
日時: 2月17日(金) 13:30~

スケジュール

2012年2月17日(金)〜2012年2月23日(木)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/287
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
関連画像

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